保育園に通っていない子も幼稚園生活を意識し始める2歳ごろから自分で「お着替え」にチャレンジさせましょう。なかでも苦労する「ボタンかけ」と「ファスナーの開け閉め」を積極的に遊びに取り入れていきましょう。
「ボタンかけ」「ファスナーの開け閉め」で自立心も養えます
子どもの「ボタンかけ」や「ファスナーの開け閉め」は、手首の微妙なひねり方やボタンをつまむ指先の力加減など、複雑な動きを身につけなければなりません。指先が器用になってくる2歳過ぎ頃から、遊びに取り入れて、トレーニングさせるとよいでしょう。
できるようになると、自信がつき、自立心を養うことにもつながります。
興味を示さない子どもには、「ボタンがトンネルをくぐりまーす」などと親が楽しい声をかけたり、実際の服で見本を見せたりして、好奇心を刺激する工夫をしましょう。
「ボタンかけ」「ファスナーの開け閉め」を教えるときのコツ
①はじめに、ファスナー付きのペンケースなど子どもの手でも持ちやすいもので
まずは子どもの手でも持ちやすいファスナー付きペンケースや化粧ポーチなどで、ファスナーの開け閉めに慣れさせるといいでしょう。
※ファスナーの開け閉めの練習をする際には、子どもが指を挟まないよう、親がしっかり見守ってください。
②専用のおもちゃも便利です
最近は、ボタンやファスナーが付いたおもちゃもたくさん市販されています。それらを使えば楽しみながら練習できます。
③早めに自分の服で練習させましょう
おもちゃや化粧ポーチなどでボタンかけやファスナーの開け閉めに慣れたら、なるべく早めに子どもの服で練習を始めましょう。
おもちゃなどで目の前で行なっていたときと、自分が着ている服で行なうのとでは、指の向きが逆になります。たとえばボタンかけの場合、目の前で行なうおもちゃでは親指が上に、自分の服では親指が下になります。この違いを調整するのに苦労する子もいるので、服のボタンの練習を早めに行なうほうがよいのです。
④練習しやすい服を選ぶ
◆ボタンかけの場合
・ボタンの色とボタンホールの糸の色が同じ服
ボタンと同じ色のボタンホールにかければいいとわかり、かけ違いが減ります。
・大きなボタンの服
子どもがつまみやすい。
◆ファスナーの開け閉めの場合
・ファスナーガードがついている服
首やあごを挟む心配がなくて安心。
⑤ボタンは1番下から
服の1番上のボタンは、子どもからは見えにくいもの。1番下のボタンからかけましょう。ボタンのかけ違いが減ります。
☆月刊誌『灯台』2013年2月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載