おいしくて栄養豊富!フルーツを使った手作りおやつ

みずみずしく、甘さ満点のフルーツ。さわやかな香りや色鮮やかな見た目も、気持ちを盛り立ててくれますよね。フルーツには、私たちの体にとって大切な栄養がたくさん!フルーツを食べて、おいしくてヘルシーなおやつタイムを過ごしましょう。

おやつタイムを利用して、不足しがちな栄養を補おう

 子どもの楽しみの1つでもあるおやつタイム。おやつと聞くと、チョコレートなどの市販のお菓子を思い浮かべる人も多いかもしれません。しかし、おやつの本来の役割は食事と食事の間の栄養補給(補食)です。発育が盛んな幼児は、3度の食事では必要な栄養を摂りきれないので、おやつを加えて栄養を補います。その点では、糖分や塩分、脂肪分をたくさん含んだお菓子を与えすぎるのは心配です。
 そこで、今回おすすめするのがフルーツです。フルーツには、身体の機能を維持・整備するビタミンやミネラル、エネルギー源となる炭水化物(糖質)、腸内環境を整える食物繊維、体内で発生する活性酸素の害から体を守ってくれる抗酸化成分など、私たちの体に必要なたくさんの栄養成分が含まれています。おやつに選べば、日ごろの食事で不足しがちな栄養のバランスを整えやすくしてくれますね。
 カットしただけで手軽に食べられることもフルーツの魅力ですが、ひと手間加えると、ちょっと特別なおやつタイムになります。簡単にできるレシピを紹介していますので、ぜひ試してみてください。

フルーツでできる手作りおやつ

簡単シャーベット

フルーツをカットして冷凍するだけ。牛乳や果汁100%ジュースと一緒にミキサーにかければ、シャリシャリ食感を楽しめるスムージーもできます。

▼材料 好みのフルーツ 適量

<作り方>
フルーツを食べやすい大きさにカットして、容器に入れて冷凍する。

※種や皮は除いてから冷凍しましょう。
※甘みを足したい場合には、砂糖をまぶしてから冷凍しましょう。
※完全に溶けると、べチャッとなるので注意!

与えすぎに注意

 栄養豊富なフルーツですが、本来の食事が摂れなくなるほど食べるのでは本末転倒。また、フルーツに含まれる果糖、ブドウ糖、ショ糖などは、体内に吸収されやすいため、食べすぎると肥満につながることも。与えすぎには十分に注意しましょう。

ルーツ水まんじゅう

ぷるるんとした水まんじゅう。みずみずしいフルーツをたっぷりと入れて、見た目も可愛く仕上げましょう。

▼材料(湯呑茶わんなどの容器5個分)
片栗粉 45g、砂糖 45g、水 400ml、好みのフルーツ 200g

<作り方>
①容器は水で濡らしておく。
②フルーツは容器に入る大きさに切る。
③鍋に片栗粉と砂糖を入れ、水を少しずつ加えながら、弱火~中火で、とろみがつくまで木べらで混ぜ合わせながら加熱する。
④③が透明になったら、容器の3分の1まで入れ、なかにフルーツを押し込む。
⑤フルーツの上からさらに③を入れて、粗熱をとってから、冷蔵庫で1時間ほど冷やし固める。
⑥固まったら、水を張ったボウルのなかに容器ごと入れて、周辺を指で少しずつ押してはがしてから、皿の上にひっくり返して外す。

焼きバナナ

加熱すると甘みが増すバナナ。熟れていないバナナでも、トロッと甘いおいしいおやつになります。

▼材料(2人分)バナナ 2本、バター 15g、メープルシロップ 適量

<作り方>
①バナナは2cm程度の厚さの輪切りにする。
②フライパンにバターを熱し、バナナの両面にこんがりと焼き色がつくくらいまで加熱する。
③器に盛り、お好みでメープルシロップを回しかける。

いちごのフルーツサンド

小腹がすいたときに食べたいフルーツサンド。ホイップクリームの代わりに、水切りヨーグルトを使用しているので、とてもヘルシーです。

▼材料(2人分)
サンドイッチ用食パン 4枚、プレーンヨーグルト 300g、はちみつ 大さじ1、いちご 12個

<作り方>
①ボウルにザルをはめて厚手のクッキングペーパーを敷き、ヨーグルトを入れて包み、何か重しをのせて、冷蔵庫で1時間以上置く。
②①の水がしっかりと切れたら、はちみつを加えてなめらかになるまで混ぜ合わせる。
③いちごはヘタをとり、縦半分に切る。
④食パン2枚の片面に①のヨーグルトを塗り、いちごをのせ、さらに上からヨーグルトをのせて広げる。
⑤④に残りの食パン2枚をかぶせて、4等分に切り分ける。

フルーツのマリネ

暑い日にも食べやすいさわやかなマリネ。お好みで、白玉だんごなどを加えても、おいしくいただくことができます。

▼材料(2~3人分)
好みのフルーツ 2~3種類 300g、はちみつ 大さじ2、レモン汁 大さじ2、くるみ 適量

<作り方>
①ボウルにはちみつとレモン汁を入れて、泡立て器などでよく混ぜる。
②くるみを刻んでアルミホイルにのせて、オーブントースターで軽くローストする。
③食べやすくカットしたフルーツとくるみを①のボウルに入れて、混ぜ合わせる。

フルーツチップス

油で揚げずに作れるヘルシーなチップス。パリパリとした食感で、生で食べるのとは違ったおいしさがあります。

▼材料
好みのフルーツ(りんご、バナナなど、水分が多すぎない果物がおすすめ) 各適量

<作り方>
①フルーツを2mm程度の厚さに切って、クッキングペーパーで水気をよく拭いておく。
②①をオーブンシートに並べ、120℃のオーブンで40分~1時間加熱して、パリパリに乾燥させる。

※低温でじっくりと焼くことがポイント。焼き時間は、様子を見ながら調節してください。
※焼き立てはしんなりとしていても、オーブンシートからはがして、しばらく置くと、パリパリになります。それでも、焼き足りないようでしたら、追加で加熱しましょう。

ヨーグルトバーク

ヨーグルトバークは、ヨーグルトでつくるフローズンスイーツ。ベリー系や柑橘系のフルーツとの相性は抜群!ドライフルーツを入れても◎です。

▼材料(10×14cm程度の四角形の容器1個分)
プレーンヨーグルト 300g、好みのフルーツ(いちご、キウイ、オレンジ、ブルーベリーなど)2~3種類、各適量、はちみつ 大さじ1

<作り方>
①ボウルにザルをはめて厚手のクッキングペーパーを敷き、ヨーグルトを入れて包み、何か重しをのせて、冷蔵庫で1時間以上置く。
②①の水がしっかりと切れたら、はちみつを加えてよく混ぜる。容器の底に切り込みを入れたオーブンシートを敷く。
③容器に①のヨーグルトを入れ、1cm程度の厚さに広げる。
④③のヨーグルトの上に、食べやすい大きさにカットしたフルーツを並べて押さえ、ラップをして冷凍庫で4時間以上凍らせる。

※溶けやすいため、食べる直前に包丁で切り分けて、器によそいましょう。

☆月刊誌『灯台』2018年5月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載