好き嫌いや遊び食べなど、子どもの食事がなかなか進まないとママもついイライラしてしまいがちですね。そんなときは、もう一度食事のあり方を見直してみませんか。
食事は何よりもまず
〝楽しく〟とることを大切に
子どもの好き嫌いが始まり、嫌いなものは食べない、ダラダラと食べて時間がかかる、そもそもほとんど食べない……そんな状態が続くと、ママもだんだんと食事タイムが億劫になってしまいますよね。とはいえ、「早く食べなさい!」と怒ったり、完食させようと無理強いしたりするのは逆効果。子どもが食事にストレスを感じるようになってしまいます。
食事は栄養バランスのよいものをしっかり食べることが大切ですが、楽しく食べるということもとても大切です。ママの笑顔は子どもにとって何よりのごちそう。ママは小言をぐっとこらえて、笑顔で食事ができるよう心がけましょう。
今回は、子どもはもちろん、ママも楽しく食事ができるようになる工夫を紹介します。幼児期の楽しい食体験は成長してからのよりよい食習慣につながっていきます。「ごはんって楽しいな」という気持ちをたっぷり味わわせてあげましょう。
子どもの食事が進まない、おもな理由
◎気になるものが近くにある
テレビがついていたり、好きなおもちゃがあったりすると、気が散ってしまいます。食事中はテレビを消し、おもちゃなども片づけましょう。
◎ママが食卓にいない
食事の支度に追われてママがずっとキッチンにいたままだと、子どもは寂しさから食欲も落ちがちに。忙しくても食事のときだけはちゃんと食卓につきましょう。
◎お腹がすいていない
そもそも空腹でないという場合もあります。日中にたくさん外遊びするなどしてお腹をすかせることを意識しましょう。食事の間隔を少し空けてみるのも1つの方法です。
--楽しい食事タイムにするための工夫--
上記のような点に注意したうえで、以下のような工夫もしてみると、食事の時間をさらに楽しいものにできます。ぜひ取り入れてみてください。
◆少なめに盛りつける
小食の子の場合は、量が多すぎる可能性が。少なめに盛りつけ、食べきれたら「全部食べられたね!」とほめましょう。子どももほめられたうれしさから食べる意欲がわくようになります。
◆食事のお手伝いをしてもらう
子どもにとっては、自分が料理に関わったものは食べるときも楽しく感じるもの。米を研ぐ、プチトマトのヘタを取るなど、簡単なものから子どもにやってもらいましょう。
◆嫌いな食材はできるだけ隠す
子どもが嫌いな食材は、すりおろしたり、みじん切りにしたりして、パスタソースやお好み焼きの中に入れてしまうなど、できるだけ隠すようにしてみましょう。
◆盛りつけを工夫する
食器を子どもが好きなキャラクターのものに替える、ランチョンマットをしく、チーズやゆで野菜を型抜きで抜くなどして、見た目をかわいらしくするのもポイントです。
≪ 食べなくても気にしすぎないのがポイント ≫
子どもは、本当にお腹がすいていれば多少嫌いなものでも食べるもの。食べない日は、「あまりお腹がすいていないのかな」くらいに考え、無理強いはやめましょう。食べなくても「ママの料理おいしくない?」などと聞くのも子どもにプレッシャーを与えるのでNG。幼稚園や保育園では食べるのに家では食べないという子もいますが、お友だちが食べているのを見ると自分も食べられるという子も。家での食事が進まないからといって、ママ自身が悩みすぎたり、自分を責めたりするのはやめましょう。
☆月刊誌『灯台』2016年7月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載