朝はなにかと忙しいのに、子どもがなかなか起きてくれない……。 起こすのに毎朝手を焼いているというママも多いのではないでしょうか。そこで今月は、子どもの「目覚めスイッチ」を上手に入れる方法を紹介します!
新生活スタートに備え、気持ちよい目覚めを習慣に!
朝はママやパパにとって一刻を争う忙しい時間帯。そんなとき、何度起こしても子どもが起きてくれないと、頭を抱えてしまいますよね。朝、起きる時間が遅くなると、朝食がしっかり摂れなかったり、排便の習慣がつきにくかったりと、生活リズムが全般的に乱れてしまいます。生活リズムがつくられる幼児期に、朝すっきりと目覚められる習慣を身につけさせたいものです。朝すっきりと目覚めるためには、質のよい睡眠を十分にとることが大切です。
夜9時ごろには就寝させるのが望ましく、1~3歳であれば10~12時間、4~6歳であれば9~10時間程度の睡眠時間を確保したいものです。そのうえで睡眠の質を上げ、朝気持ちよく目覚められるよう親がサポートしていきましょう。
進級・進学のある4月を目指し、子どもが快適に目覚められるようにしておくことはとても大切です。ぜひ習慣として定着させ、新生活に備えましょう。
睡眠の質を上げるための工夫
◎寝る直前に食べない
糖分を摂ると脳が活性化します。また、就寝中も胃腸が休めず熟睡できません。食事は就寝の2時間以上前に摂り、以降はお菓子などの摂取もやめましょう。
◎楽しい気持ちで入眠させる
寝ないからといって「おばけが来るよ」などと脅すのはNG。「夢の列車に乗り遅れるよ」など、子どもが楽しい気持ちになる言葉で眠りに誘いましょう。
◎寝室は真っ暗にする
豆電球程度の明かりでも睡眠が浅くなってしまうため、寝室は真っ暗にするのが理想的。子どもが怖がる場合は、入眠後に消灯してもよいでしょう。
子どもがスムーズに起きられる!
「目覚めスイッチ」の入れ方 アイデア集
カーテンを開け、部屋を明るく!
睡眠中はメラトニンという睡眠を促すホルモンが分泌されていますが、日の光を浴びると抑制されます。目覚めには光が重要なので、天気が悪く暗い日は照明をつけましょう。
起こすときは優しい声で
起きないからといって怒鳴って起こすのは逆効果。嫌な気持ちになり、起きるのが億劫になります。優しい声や、子どもが好きなキャラクターをまねた声などで起こしましょう。
朝のお楽しみをつくる
好きなテレビ番組、料理の手伝い、ペットのえさやりなど、子どもの好きなことを用意し、「起きて○○しようよ!」などと誘うと、起きるときのモチベーションになります。
どうしても起きないときは抱っこで
どうしても起きないときは、体を物理的に起こした状態にすることが大切。抱っこしてリビングなどに移動し、座らせてしまうのも1つの方法です。
だんだん自然に起きられる! すっきり目覚め体操
体を動かすことは「目覚めスイッチ」を入れる方法の1つ。子どもに優しく声をかけながらやってみましょう。
①伸びをする
寝ている子どもの手足をまっすぐに伸ばし、「ぐーんと伸びてみよう」と言いながら、これを2~3回繰り返します。
②足首を回す
「足首をぐるぐる回すよ~」と言いながら、右、左それぞれの足を持って5回ずつ回します。
☆月刊誌『灯台』2016年3月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載