初めての育児はとまどうことばかり。育児はママの仕事で、パパは皿洗いやお掃除係。それでもいいのですが、パパだって、育児を楽しみませんか。パパのための育メン講座、開講です。
パパと赤ちゃんの絆を深めよう
初めての赤ちゃんの育児は、楽しいけれど不安も多いもの。特に新生児の頃は、首も据わらず、育児はママにまかせきりのパパも多いことでしょう。
パパも手伝いたいけれど、どうしても赤ちゃんと過ごす時間の長いママに比べて、赤ちゃんを抱っこする手つきがぎこちなかったり、うんちのおむつ替えができなかったり、なかには赤ちゃんに泣かれて困ってしまうパパもいるかもしれません。
でも大丈夫。コツさえわかれば、パパにも赤ちゃんのお世話をすることはできます。パパにしかできない育児もあるのです。
パパが育児をするメリットはたくさんあります。まず、ママの負担を軽くし、気分転換させてあげることで、ママの気持ちがリフレッシュして、育児が楽しくなること。
次にパパがやってみることで、日頃の育児の大変さを身をもって実感でき、ママにもっと協力的になること。そして、何といっても赤ちゃんと触れ合うことで父子の絆を深めることができます。
最初はとまどっても、機会を増やすたびに、パパも育児に自信をもてるようになるでしょう。
ちょっとした育児のコツで楽になる
ある意味、育児は経験と慣れだといえます。経験を重ねるうちに、赤ちゃんの様子から、泣いている理由がわかるようになるでしょう。
今回はママが外出し、パパと赤ちゃんが2人で留守番をすることになっても安心なように、パパのための育児のコツを紹介します。
基本のお世話のコツ&最低限のルール
①抱っこのコツ
首が据わっている赤ちゃんでも、後頭部とお尻をしっかり支えて抱っこしましょう。赤ちゃんと顔を見合わせる縦抱きや、パパと同じ方向を向いて外を見せるように抱っこすると、赤ちゃんは喜ぶようです。
②授乳のコツ
慣れないうちは、粉ミルクは前もって1回分の量を小分けにして容器に入れておくと、赤ちゃんに泣かれても慌てないですみます。最近はキューブ形のミルクもあり、計量スプーンで量らずにすむので便利です。
③おむつ替えのコツ
パパがとまどうのがうんちのときのおむつ替え。まず赤ちゃんを寝かせ、おむつの内側のきれいな部分で、ざっとお尻の汚れを落としてから、お尻拭きをつかってきれいに拭き取ると、手早くきれいになります。新しいおむつをつけるときは、うんちもれしないよう、おむつのギャザー部分は全部外側に出すようにつけましょう。
④あやす・遊びのコツ
意外とパパがやりがちなのが、赤ちゃんが一人で遊んでいるのに無理に話しかけ、一緒に遊ぼうとすること。大切な一人遊びの時間は、パパも休憩タイムに。
育メン初心者へのママの心構え5ヵ条
- パパが家事・育児を自然にできるよう、ママは一人で何でもやらずに普段からある程度まかせよう。
- 最初はママの6割程度できたらよしとしよう。
- 少しできたら大いに褒め、徐々に時間を延ばしていこう。感謝の気持ちを忘れずに。
- 基本のお世話を教えるほかに、哺乳びんの消毒、授乳後のげっぷなど、ひと手間かかる部分も忘れずに伝えよう。
- 赤ちゃんの体調の変化に気づきやすいのはママ。赤ちゃんの具合が悪そうなときは避けよう。
こんな赤ちゃんでもパパにまかせられる?
ケース1 母乳だけで育てている
哺乳びんの乳首を嫌がる場合があるので、母乳が出ても、搾乳した母乳を哺乳びんで飲ませる練習をしておきましょう。ママのいるところで、哺乳びんで与える練習をするといいでしょう。
ケース2 ママがいないと泣いてしまう
はじめは泣くかもしれませんが、しばらくすると意外と泣きやむ場合があります。抱っこしてベランダに出たり、外に出て外気に触れるのも効果的。
たとえ大泣きしても、あきらめず、愛情をもってやさしく抱きしめてあげましょう。パパの大きな腕の中で、安心して眠れるようになるまで、パパは焦らず、落ち着いて対応を。
☆月刊誌『灯台』2011年4月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載