誰にでも開かれ、無料で利用できる図書館は、子どもと一緒に行く場所としても理想的な面を兼ね備えています。〝いつもの遊びに変化を加えたい!〟と思ったとき、ぜひ利用してみてください。
多くの本に囲まれる中で新たな世界との出あいを
毎年11月3日の「文化の日」をはさんだ2週間(10月27日~11月9日)は「読書週間」に定められています。この期間には全国各地の図書館でさまざまなイベントが催され、子どもを対象としたイベントも開かれます。
〝図書館では静かにしないといけない〟と思い、子どもを連れて行くことをためらうママもいますが、最近は多くの図書館で、幼児専用のスペースが設けられています。幼児専用のスペースは、一般の読書スペースからは離れていたり、個室だったり、なかにはお弁当持参で、食事ができたりするなど、子どもが過ごしやすくなるような配慮がなされています。
図書館にはたくさんの本があり、大きな本や紙芝居など、家庭では保管しにくい本もあります。図書館は、新たな世界との出あいの場でもあり、親子充実した時間を過ごせるオススメスポットです。
図書館に連れて行くメリット
●片づけの練習に
図書館の本は、取り出したら元の位置に戻さなければなりません。それを教えることで片づけの練習に。
●好奇心や学習意欲を刺激
さまざまなジャンルの本が、子どもの好奇心や学習意欲をくすぐります。好きなものや得意なものを見つけるきっかけにも。
子どもと一緒にGO! 図書館のイベントを活用しよう
図書館では、読み聞かせをはじめ、図書館員やボランティアがさまざまなイベントを開催していることも。図書館のサイトや、電話で確認してみましょう。
●ストーリーテリング
本を使わずに、本の内容を暗記して語ってくれます。子どもの集中力や想像力が養われます。
●パネルシアター
パネルに絵などを貼ったりしながら物語が語られます。動きがあり、1~2歳の小さな子も飽きずに観られます。
●映画
大きめの図書館では、映画が観られることも。なかには、無料で観られる所もあります。
●その他の企画
手遊びや工作、お楽しみ会などが開かれることもあり、児童館で遊ぶような遊び方が可能です。
子どもに本を選ぶときのポイント
借りる本を迷ったときは、図書館員に相談するのが一番です。自分で選ぶときは以下を参考にするとよいでしょう。
●1歳児
耳に心地よい繰り返し音が入った本や、絵がはっきりした本を。
●2~3歳児
簡単なストーリーが理解できるので身近なものが出てくる本を。
●4~5歳児
好みがかなり出てくるので、子どもと一緒に選びましょう。
☆月刊誌『灯台』2014年11月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載