ママも子どもも楽しみながらできるおむつはずれのコツ

子どもが1歳半を過ぎたころに〝そろそろ、おむつはずれを〟と、意識し始めるママも多いでしょう。夏は、洗濯物が早く乾くので、おむつはずれを始めるのによい季節。楽しく進めるためのコツを紹介します。

焦ったり𠮟ったりはNG
その子に合ったペースで

 おむつがはずれるということは、自分で尿意を感じ、コントロールできるようになるということで、子どもの大きな成長の証しです。赤ちゃんのころは、膀胱におしっこがたまると反射的に出てしまいますが、成長とともにおしっこをためられるようになり、それを信号として脳に伝えられるようになります。これによって尿意を感じ、〝今出そう〟 〝少しがまんしよう〟といったコントロールが可能になります。
 おむつはずれの進み方は、体や心の成長度合いが影響し、個人差が大きいものです。同じ年齢の子どもがおむつはずれができたからといって焦る必要はありません。自分の子どもの成長度合いをよく見ながら進めましょう。
 また、失敗はつきものです。失敗しても子どもを𠮟ったりせず、たくさんほめ、成長を喜びながら進めていくようにしたいですね。

<おむつはずれをスタートする目安>

●もじもじするなど、おしっこの前にサインがある
尿意を感じられるようになってきた証拠です。「あっ」と言ったり、動きが止まったりする子もいます。

●おしっこの間隔が2~3時間
あくようになった
2~3時間くらい間があくと、膀胱に、ある程度おしっこをためられるようになってきたということです。

●一人で立って歩ける
自分の足でしっかり立って歩けるというのは、脳が十分に発達してきたことを意味します。

楽しく進めるための、おむつはずれの基本ステップ 

START

おむつはずれを上手に進めるためには、以下の段取りを押さえておきましょう。

STEP1

■子どもの状態
トイレに興味を持ち、慣れる
まず、トイレに興味を持ってもらうことが大切。また、狭くて密室になるトイレの空間を怖がる子どももいるので、慣れさせましょう。

■やってみよう!
・トイレに関連する絵本を読み聞かせる
・親がトイレに行くとき一緒に連れて行く
・好きなおもちゃを置いたり、便座のフタに顔のシールを貼って便座をキャラクターに見立てるなど、トイレを楽しい空間にする
・おまるや補助便座を用意する

STEP2

■子どもの状態
トイレに座っておしっこができる
「おしっこが出そうになったら教えてね」と伝えます。最初は事後報告でOKですが、徐々に事前報告ができるように練習していきます。また、食後や就寝前などにトイレに誘うとよいでしょう。遊びを中断させて連れていくのは避けます。

■やってみよう!
・マス目や丸を描いたシール表を用意し、トイレに行けたり、おしっこができたらシールを貼る
・トイレに連れて行くときや便座に座っているときに歌を歌うなど、トイレを楽しい時間にする

STEP3

■子どもの状態
出る前に「おしっこが出そう」と言える
事前報告ができるようになり、トイレでおしっこができたら、思いきりほめましょう。何度か成功したら、昼間、起きている間はトレーニングパンツや布パンツを使用します。布パンツに慣れさせるために、完全に移行させる前から、時々はかせるのも効果的です。

■やってみよう!
・失敗したときのために、ぞうきんや消毒液をすぐに使えるように準備しておく
・カーペットなどを洗いやすいものに交換
・子どもが脱ぎやすい、ウエストゴムのズボンなどをはかせる

STEP4

■子どもの状態
寝ているときも、おむつナシになる
朝までおむつがぬれないようになってきたら、就寝中もトレーニングパンツや布パンツに替えていきます。このステップで時間を要する子もいるので、気長に待ちましょう。

■やってみよう!
・防水シーツを布団やベッドのシーツの下に敷いておく
・布パンツの上からおむつをはかせる

GOAL

※うんちの場合も基本的には同じですが、おしっこと違うのはりきむ動作が伴うこと。
 洋式トイレの場合、足が床につかないとりきみにくいので、踏み台などを置くとよいでしょう。

☆月刊誌『灯台』2014年8月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載