子ども連れの家族を見てマナーが気になったことはありませんか?周りの人に不快感を与えたり迷惑をかけたりすることがないよう、日頃から気をつけたいものですね。
公共の場でのマナーやルールは
親が子どもに繰り返し教えてあげる
子どもはとにかく元気で好奇心旺盛です。スーパーやレストランなどには、子どもの興味をそそるものがたくさんあるので、公共の場だからといって大人しくさせるのはなかなか難しいものです。普段からマナーの意識が高い人でも、子育て真っ最中だと「子どもだから多少は仕方ない」「子どもがいる人ならわかってくれるはず」などと周囲への配慮も薄くなることがあります。しかし、人に不快感を与えるような行為はできるだけ避けたいものです。
公共の場でのマナーやルールは、幼いうちから親がしっかりと教えてあげることが大切です。何度も繰り返し伝えることで、子どもは徐々に理解し、社会性を身につけていくのです。少しでも周りに迷惑をかけてしまったと感じたときは、親がきちんと謝ることも大切です。「すみません」の一言で周囲への印象は変わりますし、子どもは自分が良くないことをしてしまったと気づくでしょう。
子連れの気になるマナーいろいろ
◆公共の場で子どもが騒いでいるのに、親が注意しない
◆トイレ以外の場所でおむつを替えている
◆電車やバスの座席に子どもが靴を履いたままあがる
◆公共の場で子どもが食べ物をこぼしているのに、親が片づけない
◆ベビーカーを押したままエスカレーターに乗る
〈場所別〉 気をつけたい! 子連れマナー
スーパー・ショッピングセンター
【NG】
・子どもが走り回る
・子どもが大きなカートを押す
・靴を履いたままカートの上に乗る
・食料品やおもちゃなど陳列された商品をむやみに触る
【マナーのポイント】
子どもの迷惑な行為を注意しない親の態度にも、不快な思いをする人がいます。子どもから目を離さず迷惑な行動をしたらしっかり注意しましょう。混雑した場所では、人にぶつかってケガをさせたり、迷子になる危険も。
レストラン
【NG】
・スプーンやフォークなどで音を立てて遊ぶ
・靴を履いたままイス、ソファの上に立つ
・回転ずしやバイキングなどで食べ物に触る・ぐちゃぐちゃにする
【マナーのポイント】
絵本や音の出ないおもちゃを持ち込むなど、子どもが飽きない工夫を。子どもOKの店でも混雑時は避けたほうが無難。
バス・電車の車内
【NG】
・靴を履いたまま座席の上に乗る
・足をバタバタさせて隣の人にあてる
・親と離れて座席に座る
・車内を歩き回る
【マナーのポイント】
揺れる車内で子どもを1人で行動させるのは、周囲に迷惑をかけるだけでなく、非常に危険です。必ず親がそばにいましょう。
その他
【NG】
・駅のホームなどで走り回る
・横断歩道や駐車場などで大人と手をつながずに歩く
・映画館などで子どもがぐずっても外に出ない
・公共の場で親が子どもを大声で叱る
【マナーのポイント】
子どもを注意する親の大声を不快に思う人がいることも忘れずに。また、危険な場所での子どもの行動には特に注意しましょう。
☆月刊誌『灯台』2013年12月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載