いま「木育」が注目され始めています。
木育とは「木への理解を深める学び・教育」のこと。赤ちゃんにとって、おもちゃは、感性や五感を刺激してくれる大切なものだと思っている私は、先日、デザイン性の高い〝木〟のおもちゃで遊べる体験型ミュージアム「東京おもちゃ美術館」に、8月で1歳になった(2013年当時)龍聖くん(長男)と出かけてきました。
一歩、会場に足を踏み入れると、まるで文化祭に訪れたかのような懐かしい気分に。会場となっているのは戦前に建築された旧校舎。11教室を活用したスペースでは、実際に木のおもちゃに触れて遊んだり、おもちゃの展示販売を行なっています。
「東京おもちゃ美術館」へは土曜日に行ったのですが、赤ちゃんから幼稚園くらいのお子さんを連れた家族連れで、とても賑わっていました。「平日の午前中が空いているのでオススメですよ」と、会場スタッフの方が教えてくれました。
創意工夫された木のおもちゃはまさに芸術作品。ここでは大人も夢中になって遊べます。
龍聖くんは、木のボールがいっぱい入った「木の砂場」がお気に入りでした。手作りのボールはそれぞれ形が違って、ほのかにヒノキやスギの香りが漂ってきました。触り心地も抜群で、すべすべした木肌に思わずうっとり。ずっと触っていたくなる気持ちよさでした。こうした木のおもちゃが広がれば、木材の活用が増えて、林業の活性化にもつながってきます。
お値段は少々張るけれど、飽きのこないオシャレな木のおもちゃは家のインテリアにも◎。子どもが大きくなってもずっと飾っておけます。〝このおもちゃでいつか孫と遊ぶ日がくるのかな……〟と、想像してしまいました。
【東京おもちゃ美術館】(2013年掲載当時)
東京都新宿区四谷4-20四谷ひろば内
○お問い合わせ 03-5367-9601
○開館時間 10:00~16:00(赤ちゃん木育広場15:30まで)
○休館日 木曜日、年末年始 ※入館料あり
http://www.goodtoy.org/ttm/index.html
☆月刊誌『灯台』2013年12月号より転載