紙1枚あれば大人も子どもも自由に楽しめる手軽な遊び、折り紙。指先の運動は脳の発達を促し、創造性を育てるなどさまざまな効果があります。今回は、脳を刺激しながら楽しく遊べる「じゃばら折り」を紹介します。
折る遊びは楽しみながら創造力や情感を高めます
「折る」という行為は一見単純な動きに見えますが、脳の活性化をはじめ、思考力・集中力・創造力を高める、ストレス解消、情感を豊かにするなど、実に多くの効果をもたらします。
脳が柔軟な幼少期に積極的に取り入れたい遊びですが、子どもにも得意・不得意があります。遊びは〝楽しんでやること〟が大切です。じゃばら折りに興味を示さない子どもには、まずは「紙を2つに折る」「ハンカチをたたむ」といった簡単なものからチャレンジさせましょう。形が崩れても気にしないで。慣れてきたら角を合わせて折る、端と端を合わせてたたむ、というふうに形を整えて折る楽しさを教えてあげましょう。簡単なものでも、自分の手で完成させる達成感は、子どもの自信にもつながるはずです。
じゃばら折りで遊ぼう【基本編】
<<オリジナル扇子>>
■用意するもの
・薄めの画用紙などの紙(厚い紙は折りづらいので避けましょう)
・セロハンテープ
・クレヨン・色鉛筆など
■作り方
①紙にクレヨンや色鉛筆で自由に絵を描く。
②紙をじゃばらに折り、片端をセロハンテープで巻いて固定する。
③反対の端を開いて扇形に広げる。
★ポイント!
同じ形の扇子でも絵や配色でまったく違う作品になります。A3用紙の横半分(横長)くらいが作りやすいサイズです。
じゃばら折りで遊ぼう【応用編】
<<カラフル・フラワー>>
■用意するもの
・花紙:(花用)好きな色2色各3枚、(葉用)緑色1枚
・輪ゴム3本
※花紙は100円ショップなどで購入可能
■作り方
①葉用の緑色の花紙を一番下にして、花用の花紙を色違いに交互に重ねる。
②①をじゃばらに折り、中心を輪ゴムで留める。
③花用の花紙を1枚ずつ輪ゴムを隠すように上に広げ、葉用の花紙は下へ広げる。
★ポイント!
花紙は破れやすいので注意して広げましょう。いろいろな色の花紙を使うとより可愛くなります。
<<びっくり箱>>
■用意するもの
・約4cm四方のフタ付きの箱
・色画用紙2色:約2×35cm程度(じゃばら部分用)
・3cm四方の紙(飛び出す顔の部分用)
・シール
・はさみ・のり・ペンなど
■作り方
①2色の色画用紙の端を直角に重ねてのり付けする。
②一方を点線の位置で上に折り上げ、次にもう一方を折り上げる。交互に折ってじゃばらを作る。
③紙に顔の絵を描いて切り抜き、②の片方の先にのり付けする。
④③で顔をつけた反対の先を箱の底にのり付けする。
⑤フタをそおっと閉め、シールなどで軽く留める。
★ポイント!
じゃばらを一度よく伸ばしてから、押し込み過ぎないようにしてフタをすると、うまく飛び出します。
☆月刊誌『灯台』2013年4月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載