いろいろな色で遊ぼう

子どもは、たくさんのものに触れることで豊かな感性が育まれるといわれています。色も同じ。ぐんぐん成長する幼児期に色遊びをたくさん取り入れて色彩の感覚を豊かにしてあげてください。

色彩感覚を豊かに

 生まれたばかりの赤ちゃんの視覚はまだ発達していません。赤ちゃんがはっきりした色を見分けられるようになるのは生後4ヵ月ごろから、微妙な色は1歳を過ぎたころからと考えられています。
 また、色の名前を覚えるのには時間がかかるともいわれています。子どもは繰り返し何度も経験して情報を得ることで、覚えることが多いもの。色を見る機会を増やしてあげて、色の名前を覚えさせましょう。1歳を過ぎたころからたくさんの色を見ることは、色彩感覚の発達にもつながります。
 色を覚えさせるときは、赤いトマト、青いボールなど、身近にあるもの、生活と関係しているもので覚えさせるようにするといいでしょう。毎日出かけるスーパーは色の宝庫です。「かわいい赤いトマトだね」「きれいな緑のキュウリねぇ」など、ママがたくさん語りかけてあげてください。慣れてきたら子どもに繰り返させ、その後に「これは何色かな?」と質問してみるのもいいでしょう。

色キューブを作って遊ぼう

◆用意するもの
・上図を使いやすい大きさに拡大コピーした用紙

・厚紙 ・セロハンテープ ・色えんぴつか色紙

◆作り方
①上図を使いやすい大きさに拡大コピーした用紙の6つの面を、別々の色に塗り分けます。
②①を厚紙に貼って輪郭を切ります。
③②をキューブの形に組み立て、セロハンテープで貼ります。

◆遊び方
キューブを転がして、上に出た色の名前を言います。色の名前を覚えたら、先に色の名前を言ってからキューブを転がし、同じ色が出たら勝ちという遊びにします。

色いろいろゲーム

色合わせゲーム

①赤、青、黄色の箱とボールを用意します。

②子どもにボールを渡して、同じ色の箱に入れさせます。

色見つけゲーム

①赤、青、黄色、緑、黒、白の色紙を用意し、紙袋の中に入れます。
②子どもは①の袋の中に手を入れて、色紙を1枚取り出します。
③色の名前を言ってから、同じ色のものを部屋の中で見つけてタッチします。

色数えゲーム

①右の花の絵に赤、青、緑などの色を塗ってください。
②1列目に○色はいくつ? と質問して、数えさせます。
③全部で○色はいくつ? など増やしていきます。絵の代わりにシールなどを使って作ってもいいでしょう。

≪ column ≫ 好きな色は気分によって変化する!?

●赤…気力がみなぎり、前向きなやる気が出ているとき、または不満やストレスを発散したいときには、赤を選ぶ傾向にあります。

●青…まっすぐ頑張っている自分に満足しているとき、感情をうまくコントロールできているときに好む色といわれています。

●黒…努力しているとき、まわりの刺激から身を守り自分をしっかりと保ちたいとき、弱さを悟られたくないとき。

●白…素直で明るい気持ちのとき、潔癖性を求めているとき、精神を統一したいときに好む傾向にあります。

☆月刊誌『灯台』2012年3月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載