捨てる前に、ひと遊び!ダンボールで楽しもう

通販の利用などで増えてしまうダンボール。ひと工夫すれば、室内遊びにぴったりのアイテムに早変わりします。そこで今回は、ダンボールを使った楽しい遊びを紹介します。

たまったダンボールを遊びに活用してみよう!

 通信販売や宅配サービスの利用が増えている今、処分に困るのが荷物の入っていたダンボール。回収日も決まっているので、〝まとめて捨てに行こう〟なんて思っているうちに、気づいたらたくさんたまってしまった……なんてことも少なくありません。いらなくなったダンボールは捨てる前に、子どもの遊び道具として活用してみてはいかがでしょうか?
 素材も頑丈で、サイズも豊富なダンボールは、手づくりおもちゃの材料や体を動かす遊びなど、さまざまな遊び方で楽しめます。大きなダンボールを、そのままトンネルやおうちに見立てるだけでも、子どもは大喜び! 小さめのダンボールは工作に使ったり、おもちゃなどの収納にも活躍します。費用はかからないうえに、加工がしやすく、不要になればすぐに捨てられるのも魅力的。おうち時間の遊びの幅が広がる、ダンボールの楽しみ方を紹介します。

ダンボールで工作遊び

小さめのダンボールは、工作遊びの材料にぴったり! 家族で一緒につくってみてくださいね♪

◆手づくりピザ屋さん
ごっこ遊びをもっと楽しく! ピザ屋さんのチラシを見ながらオリジナルのピザをつくりましょう。

材料:ダンボール、赤色の画用紙、折り紙、はさみ、のり

<つくり方>
①ダンボールを直径15cm程度の円形に切り、ピザ生地をつくります。
②赤の画用紙に①より一回り小さい円を描いて切り取り、①に貼り付けます。
③折り紙で具材をつくって、好きなように貼り付けます。

◆ゴムでぴょん!
ゴムの力で、カエルのようにぴょんと跳び上がるおもちゃ。意外とよく跳びますよ。

材料:ダンボール、定規、布テープ、輪ゴム(1本)、はさみ

<つくり方>
①ダンボールを縦6cm×横5cm程度の大きさに2枚切ります。
※ダンボールは、向きによって強度が変わります。ダンボールの波形が見える側を、長辺にして使いましょう。
②①のダンボール2枚を、Aのように5mmほど隙間をあけて、布テープを表と裏の両面から貼り付けてつなぎます。
③Bのように切り目を入れ、輪ゴムを内側にクロスさせ、切り目に引っ掛けます。ひっくり返して手を離すと、勢いよくジャンプします!

◆ダンボールのコマ
ダンボールを巻いてつくるかわいいコマ。小さいのによく回ります。

材料:ダンボール、接着剤、つまようじ、定規、はさみ

<つくり方>
①ダンボールを縦2cm×横35cm程度に切ります。
※ダンボールは、向きによって強度が変わります。ダンボールの波形が見える側を、長辺にして使いましょう。
②①のダンボールを巻きやすいように軽くしごいてから、片面に接着剤を塗り、端からぐるぐると巻いていきます。
③ダンボールの中心に、接着剤を追加し、先を切ったつまようじを先端が1cmほど出るように刺して乾燥させます

ダンボールを使って室内遊びを盛り上げよう!

子どもがすっぽり入れるサイズの大きめのダンボールには、もっとさまざまな使い道があります。室内遊びが楽しくなりますよ☆

◆坂道ボウリング
ダンボールでつくった道にボールを転がしましょう。ペットボトルでつくったピンの倒れた数を競って遊んでも楽しいです!

材料:ダンボール、カッター、空のペットボトル(6本程度)、ボール

<つくり方>
①図のように、ダンボールを広げて両端を折り曲げ、すべり台のようにします。カッターで軽く切り込みを入れておくと曲げやすくなります。
②①を家具などに立てかけて坂道にして、ボールを転がして遊びます。

◆ダンボールキャタピラー
ダンボールでつくった輪のなかに入って、ハイハイで進むキャタピラー。大きな輪なら、親子2人でなかに入って進むこともできますよ。

材料:大きめのダンボール、布テープ

<つくり方>
ダンボール箱のフタと底部分に布テープを貼り付け、なかに入ってハイハイで進みます。
※ダンボールが小さい場合は、別のダンボールをつなげて長さを調節してください

◆バスごっこ
みんなが大好きな乗り物ごっこ。肩ひもがあるから、速く走っても大丈夫!

材料:子どもの胴が入るサイズのダンボール、折り紙、荷造り用のひも、キリ、のり

<つくり方>
①ダンボール箱のフタと底をすべて内側に折り込み、折り紙などでバスの飾り付けをします。
②バスの前後にそれぞれ2ヵ所ずつキリで穴を開けて、子どもの背の高さに合わせて切ったひもを通して結んだら完成。

◆ダンボールのおうち
夢いっぱいのダンボールのおうち。おもちゃを持ち込めば秘密基地のよう。絵を描いても楽しそうですね。

材料:大きめのダンボール2個(本体用・屋根用)、布テープ、定規、カッター

<つくり方>
①本体用ダンボールは箱状に組み立てて、底部分は布テープで、内外の両側から貼り付けて補強します。
②①をAのように置いて、点線の部分を定規を使ってカッターで切り開き、Bのようにすべての辺に布テープを貼り付けて補強します。
③屋根用のダンボールをCのように切り取り、丸で囲んだ部分だけを使います。折り曲げる部分を布テープで補強して、本体用のダンボールに貼り付けます。

▶ダンボールを収納にも活用しよう
ダンボールの内側の面が表に出るように切って裏返して組み立て直すと、見た目がシンプルになりインテリアにもなじみやすくなります。ただし、紙製のため湿気に弱くカビが生えやすいので、風通しのよい所で使用してください。

☆月刊誌『灯台』2022年8月号「子育てプラザ」より転載