こねこね、ワクワクねんどで遊ぼう!

子どもが大好きなねんど遊び。大人のちょっとしたサポートがあれば、もっと楽しくなりますよ。家族で楽しめる、ねんど遊びを紹介します。

こねたり丸めたり、自由な発想で楽しもう!

 自由に形を変えられるねんど遊びは、子どもにとってワクワクする楽しさがあります。指先をたくさん動かすことも、子どもの成長にとっていい影響がいっぱい。ねんどをつまんだり、握ったり、丸めたりすることで、手指の発達が促されるのはもちろん、イメージしたことを自分の手で形にすることは発想力や思考力を鍛え、子どもの自信にもつながります。
 大人がそばについていれば、ねんど遊びは、1歳半くらいの小さなうちから始められます。まずは、あまり難しく考えずに、ねんどの感触を味わったり、形が変わっていく過程を楽しんだりすることから始めましょう。
 成長とともに、ねんどで遊ぶことに慣れてきたら、道具を使ったり、具体的な作品づくりなどにもチャレンジしてみましょう。色を付けたねんどを混ぜて、混ざり合う様子を観察したり、つくったものをごっこ遊びに展開してもおもしろいですね。
 思い思いの形をつくるねんど遊びは、大人にとっても楽しい時間。子どものイメージや遊びの展開をさりげなくサポートしながら、家族で一緒に遊んでみましょう。

年齢別 ねんど遊びの楽しみ方

ねんど遊びは、1歳半くらいから楽しめます。
年齢別に適切なねんどや道具を用意して、遊びに誘導してあげましょう。

<1歳半くらいから> ねんどの感触を楽しんでみよう

 大人がそばについていれば、1歳半くらいからねんど遊びは楽しめます。ちぎったり、握ったり、思う存分、ねんどの感触を楽しませてあげましょう。万が一口に入っても安心な、小麦粉ねんどや米粉ねんどがおすすめです。

大人がつくった団子を指でつぶしたり、小さくちぎったねんどをコロコロと丸める様子を見せながら、一緒に団子をつくったり、細長い形をつくったりしてみましょう。

※小麦アレルギーがある場合には、使用できません

<2~3歳くらいから> 道具を使って遊んでみよう

 2歳を過ぎると、指先を上手に使える子が増えてきます。伸ばし棒やヘラ、型抜きなどの道具を用意して、遊びを広げていきましょう。プラスチックのフォーク、プリンの空き容器なども、模様を描いたり、型を抜くのに使えます。
 長く伸ばしたねんどを野菜に見立ててヘラで切ったり、お弁当をつくったり、つくったものをおままごとなどのごっこ遊びに展開しても楽しそうですね。

<4~5歳くらいから> 作品をつくってみよう

 動物や乗り物などの具体的なものをつくってみましょう。「アニメのキャラクターをつくろう」「ケーキをつくろう」などと興味のあるテーマを提案してみるのもよいかもしれませんね。ビーズや木の枝など、身近なものを組み合わせてつくっても楽しいですよ。好きなものがつくれるようになったら、紙ねんどでつくった作品を飾ったり保管したりしても、すてきな思い出になりますね。

小麦粉ねんどを手づくりしよう

やわらかくて扱いやすい小麦粉ねんど。市販品もありますが、自宅にある材料で手づくりすることも可能です。手づくりねんどなら、硬さを調節できるので、力の弱い小さな子どもでも扱いが簡単。また、食用色素(食紅)や絵の具で色を付けると、遊びの幅を広げることもできます。

※小麦アレルギーがある場合には、使用できません

<材料>
小麦粉100g、塩大さじ2、油大さじ3、水大さじ2、色付け用の食用色素(食紅)または絵の具 適量

<つくり方>
① ボウルに小麦粉を入れ、塩を加えて混ぜる。
② ①に油を加えて、混ぜ合わせる。
③ 好みのやわらかさになるまで、少しずつ水を加えながらよくこねる。
④ 小分けにしたねんどに、少量の食紅や絵の具を加えてよく混ぜ合わせる。

※塩を加えると、傷みにくくなります。水分が足りない場合は水を、やわらかくなりすぎた場合は小麦粉を加えてください

★色を混ぜて遊んでみよう
ねんどを混ぜて別の色をつくってみましょう。5色のねんどで、さまざまな色ができあがります。

 <用意するねんど>
 白、赤、黄、青、緑の色を付けたねんど

▶遊び方:ねんどのお寿司屋さん
色を付けた小麦粉ねんどを使って、お寿司屋さんごっこをしてみましょう。白いねんどでシャリをつくり、ネタをのせます。筋を付けたり、のりを折り紙で再現すると、さらにリアルになりますよ!

▶遊び方:ねんどのジオラマづくり
画用紙に、細長く伸ばしたねんどや、ヘラや型抜きで切り抜いたねんどを貼って、道路や線路、家、木、車など、町の様子を描いていきましょう。えんぴつで下絵を描いておくと、つくりやすくなります。

★小麦粉ねんどを焼いてみよう
小麦粉ねんどは、オーブンで焼いて乾燥させると、長めに保存することができます。オーブンシートの上にのせて、170度に予熱したオーブンで約20分間焼きましょう。焼いた後に、絵の具で着色することも可能です。最後に、ニスや透明マニキュアを塗ると、より長く保存できます。

▶遊び方:ミニチュアパン屋さん
色を付けていない小麦粉ねんどでミニチュアのパンをつくります。色付きねんどで具材も再現してみましょう。オーブンで焼いて乾燥させたら、本物みたいなミニチュアパンのできあがり! 焼きあがりに、絵の具で焼き目を付けたり、ニスや透明マニキュアでつやを出すと、さらにリアルになります。

▶遊び方:壁飾りづくり
薄く伸ばしてクッキー型などで抜いた小麦粉ねんどの上のほうに竹ぐしで穴をあけ、オーブンで焼き固めます。冷めたらニスか透明マニキュアを塗って補強し、ヒモやリボンを通して壁などに飾りましょう。焼いた後に、絵の具で絵や模様を描いても、すてきですね!

☆月刊誌『灯台』2021年12月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載