どこの家にもある、シーツやバスタオルなどの大きな布。今回は、それらを使った楽しい遊びを紹介します。ママやパパも一緒に、五感や身体を思う存分使って遊びましょう!
シーツやバスタオルが遊び道具に大変身!
季節柄、どこにも出かけられずに、家のなかばかりで過ごしていると、子どもも大人もストレスが溜まってしまいますよね。そこで今回は、大きな布を使って、家のなかでできる楽しい遊びを紹介します。
大きな布といっても、特別なものを用意する必要はありません。どこの家にもあるような、シーツやバスタオルなどで十分。これらを使いながら、身体を動かして遊んだり、布を何かに見立てたりして遊びます。見慣れているものを遊び道具として使うワクワク感に、子どもの好奇心もかき立てられます。
大きな布を使った遊びは、家族の触れ合いにも効果的。ママやパパも一緒になって、五感と身体を目一杯使って遊びましょう。多人数で行ったほうが盛り上がる遊びも多いので、おじいちゃんやおばあちゃん、友だちと一緒に楽しんでもよいでしょう。思いっきり遊べば、ちょっぴり憂鬱な雨の日でも充実した時間が過ごせそうですね。
バスタオルを使って遊ぼう!
大きめのバスタオルを使って、さまざまな遊びに挑戦してみましょう。
みんなで風船つき
用意するもの:大きめのバスタオル、ふくらませた風
みんなでバスタオルを囲んで端をつかみ、バスタオルの中央で風船を受けて弾ませます。息を合わせて移動しながら、何回繰り返せるか挑戦してみましょう。
玉入れ
用意するもの:大きめのバスタオル、ハンカチやフェイスタオル10枚程度
あらかじめ、ハンカチやフェイスタオルを縛って丸めたボールをたくさん用意しておきます。大人2人がバスタオルの端を持ってつくったカゴに、ボールを投げ入れて遊びましょう。
途中で、「3、2、1」の合図とともに、下から上へとバスタオルを持ち上げるようにしながらボールを弾ませると、盛り上がります。
ハンモック
用意するもの:大きめのバスタオル
バスタオルの上に子どもを寝かせ、両端を大人2人で持って揺らして遊びます。初めは低い位置で優しくゆらゆら、慣れてきたら揺れ幅を大きくするなど、子どもの表情を見ながら行いましょう。念のために、布団の上などで行うと安心です。
タクシーごっこ
用意するもの:バスタオル
バスタオルを広げて、子どもを乗せて引っ張ります。バランスをとって乗れるようになったら、徐々にスピードを上げていきましょう。引っ張り役を子どもに担当してもらってもよいですね。
これ、なーんだ?
用意するもの:バスタオル、当てるもの
「これ、なーんだ?」と言いながら、バスタオルの下に、いろいろなものを隠して、何が隠れているのかを当ててもらいます。まずは、見た目だけでチャレンジ。わからなければ、触って形を確かめてもらいましょう。
シーツを使って遊びの世界を広げよう!
周囲にゴムがついていない平らなシーツを使って遊びます。身体を動かす遊びはもちろん、ごっこ遊びにも大活躍!
ふわふわパラシュート
用意するもの:シーツ
大人が2人、シーツの両端を持って、上下に動かします。ふわふわと揺らしたり、身体全体を目一杯使って風を起こしたりしてもよいでしょう。子どもは、下をくぐったり、手を伸ばしてシーツにタッチしたりしながら、自由に遊びます。時々、「つーかまえた!」と言いながら、子どもの上にシーツをかぶせても楽しいですよ。
秘密基地ごっこ
用意するもの:シーツ、椅子、懐中電灯など
椅子をいくつか並べて、その上から、シーツをかけて、テントのような秘密基地をつくりましょう。懐中電灯の光で照らせば、ムードも満点。なかで絵本を読んだり、おやつを食べたりしても、楽しそうですね。
シーツ探検隊
用意するもの:シーツ、座布団またはクッション、布団など
座布団を積み重ねてつくった山や、折りたたんだ布団、まくらやクッションなどにシーツをかぶせ、島に見立てて遊びます。島から島へと飛び移ったり、「島のない場所は海なので、泳いでわたらなくてはいけない」などのルールを決めたり、子どもの想像力に任せて遊びましょう。布団の隙間に、「宝物」に見立てたおもちゃを隠せば、宝探しごっこができますね!
即席舞台
用意するもの:ひも、物干し竿用の洗濯ばさみ、シーツ
柱などの安定した場所に、ひもの両端をしっかりと結び付けておき、その上にシーツをかけて、物干し竿用の洗濯ばさみで押さえます。洗濯ばさみでひもをまたぐように、布の部分だけを固定するようにすると、舞台の幕のように開け閉めすることができます。幕を開け閉めしながら、歌ったり、踊ったり、発表会ごっこを楽しみましょう。
影絵で遊ぼう!
シーツのスクリーンを使って、本格的な影絵遊びをしてみましょう。
用意するもの:ひも、シーツ、洗濯ばさみ、懐中電灯
柱などの安定した場所に、ひもの両端をしっかりと結び付けておき、その上にシーツをかけて洗濯ばさみで押さえてスクリーンをつくります。
<影絵劇場>
用意するもの:画用紙、はさみ、セロハンテープ、割り箸
①画用紙を好きな形に切り取って、割り箸の持ち手をセロハンテープで貼り付けます。
②シーツの後ろから光を当てて、スクリーンに影を映し出して遊びましょう。お客さんを前に、人形劇のような演出をしても楽しめそうですね。
<影絵クイズ>
出題者が、シーツの後ろからいろいろなものに光を当てて影を映し出し、回答者が、何を映しているのかを当てます。一方向からだけでなく、上から、後ろからなど、いろいろな角度から光を当てると、ものの形の特徴がよくわかっておもしろいですよ。
☆月刊誌『灯台』2020年6月号「子育てプラザ」より転載