美しく色づいた紅葉や、たわわに実る木の実や果物。秋の自然に触れる経験は、子どもたちの感性を豊かにしてくれます。秋ならではの工作遊びで季節をめいっぱい楽しみましょう!
季節を感じながら親子で楽しく取り組もう!
日に日に秋が深まるこの時期。赤や黄色に色づいた落ち葉や、コロンと丸くて小さなどんぐり、スーパーに並ぶたくさんの果物など、小さな子どもたちにとっても、自然の移り変わりを身近に感じられる場面がたくさんあります。
今回は、季節を感じながら楽しめる工作遊びを紹介します。まずは、秋と言えばどんなことを思い出すか、アイデアを出し合ったり、絵本の中から見つけたりしてみましょう。また、庭や公園に秋を感じるものを探しに行って、この季節ならではの自然の美しさや面白さに目を向けても楽しそうですね。
秋のイメージが広がったら、いよいよ工作にチャレンジしてみましょう。深みのある色使いにも気を配ると、季節を感じる素敵な作品ができあがりますよ。1人では難しいところはママやパパが手助けをしながら、親子で楽しく取り組んでみてください。
身近な秋を探しに行こう!
子どもたちの感性は、経験を通じて育まれます。さあ、どんな出合いがあるかな?さまざまな場面で、秋のイメージを膨らませてみましょう。
●絵本の中から
木の実、果物、お月見や落ち葉たき。絵本には、昔ながらの日本の秋をテーマとするものがたくさんあります。まずは絵本で、秋の自然や行事を身近に感じましょう。
●公園や道ばたで
色鮮やかな落ち葉、どんぐりにまつぼっくり……秋の公園や道ばたにはさまざまな自然の造形物が落ちています。落ち葉や木の実にはどんな色や形があるのかな? たくさん集めて、比べてみても楽しいですね。
●お店の店頭で
秋になると、八百屋やスーパーではおいしそうな野菜や果物が、花屋には、赤や黄色に色づく実のついた植物が並びます。見かけたら子どもに、「秋を感じるね」と声かけしましょう。
秋の工作アイデア集
◆落ち葉のガーランド
①落ち葉の裏側に紙をのせ、上から赤や黄色、茶などのクレヨンを横に寝かせながらこすります。一枚の葉に、複数の色のクレヨンを組み合わせて使うと素敵な仕上がりに。
②写した落ち葉を切り抜いて、ひもやリボンに細く切ったセロハンテープでとめていきます。
◆木の実のスイーツ
紙粘土で作ったケーキやクッキー、ドーナツなどに、木の実や葉っぱなどでデコレーションをします。カラフルなビーズやボタンも飾れば、かわいさアップ! あらかじめ紙粘土に少量の絵の具を混ぜて、色をつけておいてもよいでしょう。
◆秋の味覚づくり
新聞紙やティッシュペーパーを丸めて作った芯を色紙でくるんで、野菜や果物を作ります。色紙は、一度丸めてしわをつけてから使うと、形がまとまりやすくなります。
・かき
新聞紙を色紙でくるんで、下になる部分をセロハンテープでとめ、色紙で作ったへたをつけます。
・さつまいも
新聞紙を、何枚かの色紙でくるんでセロハンテープでとめていきます。ごつごつした感じが本物らしい味わいに。
・ぶどう
①丸めたティッシュペーパーを小さめの色紙でくるんで形を整え、セロハンテープでとめます。
②段ボールを三角形に切った土台に①を両面テープではりつけます。モールや画用紙で、枝や葉を作ってもよいでしょう。
☆月刊誌『灯台』2017年10月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載