何が聞こえるかな?聴覚を刺激する遊びをしてみよう!

暮らしのなかにはいろいろな音がいっぱい!耳を澄まして音を聞いたり、音自体を楽しんだり。聴覚をフルに働かせて親子で遊んでみませんか?

聴覚を使った遊びで脳も活性化させよう!

 五感を刺激することは、豊かな感性を育み、脳を活性化することにつながります。そのため、脳の神経回路や人格の基盤が形成される幼児期においては、特に五感の刺激が重要だといえます。普段の遊びのなかでも、五感を刺激するようなものを積極的に取り入れていきましょう。
 現代はテレビやスマホ、小型ゲーム機などの電子機器の発達により、視覚情報過多の時代といわれています。五感のなかでも視覚だけが極端に使われ、ほかの感覚への刺激が減ってきているのです。だからこそ、視覚以外の感覚をフルに働かせるような遊びを取り入れたいですね。そこで今月は、聴覚に注目! 親子一緒に、耳に意識を集中させてみましょう。
 耳を澄まして聴覚をフル回転させれば、普段とはちょっと異なる世界を楽しめるかもしれませんよ。

聴覚を使った昔ながらの遊び

昔ながらの遊びのなかにも、聴覚を刺激してくれるものがたくさんあります。

・糸電話
糸の長さや材質を変えたりして、聞こえ方の変化を楽しみましょう。

・伝言ゲーム
親が絵本のなかの一部分を子どもの耳元で読み、続いて子どもが聞いたことを復唱します。後で絵本を見ながら答え合わせをするとよいでしょう。

体の音を聞いてみよう!

普段はあまり聞くことのない「体の音」を親子で聞いてみましょう。お互いの体に耳をつけながら、心臓の「ドクンドクン」、お腹の「グルルル」などを「心臓さんやお腹さんが頑張っている音だよ~」と教えれば、人体に対する知識も深まり、子どもたちの好奇心もさらに刺激されることでしょう。

聴覚を刺激する遊びのアイデア


◆耳を澄まして

親と子どもが少し離れたところに立ち、親がひそひそ声で話した内容を、子どもが当てます。
※始めは「くま」「たこ」など短い単語にし、慣れてきたら「たんぽぽ」「とうもろこし」など、長い単語にしてみましょう。

◆どんな順番?

親が数種類の動物の鳴き声をまね、子どもが目を閉じて聞き、その動物名と順番を当てます。
例) 「これから動物さんが、たくさんここに来るんだって。どんな動物がどんな順番で来たか、教えてね。メエメエ、ヒヒーン、ニャーニャー、ワンワン」など。

◆音で数当て

親が擬音語を使って、自然の音や物音をまね、子どもが目を閉じて聞き、その回数を当てます。
例) 「雨が降ってるよ~。ポツ、ポツポツポツ…ポツ、ポツ。雨粒は何個落ちた?」「花火が上がるよ~。パン、パンパン、パンパンパン!! 花火は何回上がった?」など。

◆いろんな音をつくろう!

小豆を入れた箱を揺らして「波の音」、伏せたお椀2つをテーブルに打ちつけて「馬の足音」、折り畳み傘を開閉して「鳥の羽ばたく音」など、別のものを使って何かに似た音をつくってみましょう。 目を閉じて音だけを聞き、その音に聞こえるか試してみましょう。

☆月刊誌『灯台』2016年3月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載