調整力や瞬発力を養うキャッチ遊び

家の内外を問わず親子で気軽に楽しめて得られる効果も大! 毎日のちょっとした時間にぜひ取り入れたい遊びです。

何度も繰り返し遊んでぐんぐん能力アップ!

 少し離れたところから、飛んでくるもの、落ちてくるものをキャッチする〝キャッチ遊び〟。上手に受け止めるためには、そのものの速度や到達する場所などを予測して、瞬時に体や手足を動かす必要があります。最初はうまくキャッチできなくても、徐々に頭を使って体を動かすようになり、遊びを通して、運動する上で重要な調整力(下記参照)や瞬発力が養われていくのです。
 幼児期~児童期は、運動に関わる能力や神経機能の発達が特に著しいと言われる時期。このキャッチ遊びの運動は、やったらやった分だけ効果が得られると言われています。ぜひ毎日の遊びに取り入れたいですね。

幼年期から養いたい〝調整力〟とは?

 調整力とは、神経の働きによって全身の動きを総合的にコントロールし、手や足など体の各部分をうまく動かしたり、バランスを取ったりする能力のこと。スポーツはもちろん、日常生活においてもとても役に立つので、ぜひ幼いうちから身につけたい能力のひとつです。

~調整力が身につくと~
・頭で思い描いた通りに体を動かせる
・さまざまなスポーツ技術を習得しやすい
・瞬時に危険を予測してケガを回避できる
など

親子で楽しもう! キャッチ遊びあれこれ

◆ふわふわキャッチ!

親子で向かい合わせに立ち、親が上から風船やティッシュなど軽いものをふわっと落とし、それを子どもがキャッチして遊ぶ。

〈ステップアップ〉
慣れてきたら、親が椅子の上に立つなど、さらに高いところからのキャッチにチャレンジしてみましょう。

◆くるくるタオルキャッチ!

大判のバスタオルをくるくると丸めて結び、ふわっとしたボールを作る。少し離れたところから親が投げ、それを子どもが手でキャッチしたり、抱えた箱でキャッチしたりして遊ぶ。

〈ステップアップ〉
スポーツタオルなど小さめのタオルでボールを作ると、キャッチするのがぐっと難しくなります。

◆するっと棒キャッチ!

親子で向かい合わせに立つ。親がラップの芯を縦にした状態で上から落とし、それを子どもが両手でキャッチして遊ぶ。

※子どもの顔などにぶつからないよう注意してください。

〈ステップアップ〉
できるだけ芯の下部をキャッチできるよう挑戦してみましょう(芯をつかんだ場所に印をつけていくと成功しやすいです)。

☆月刊誌『灯台』2015年11月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載