こねる、ちぎる、伸ばす……など、手や指先を器用に使うねんど遊びは幼児期の子どもの脳の発達に効果的。自分の働きかけで形を自由に変えられるので創造力も養われることでしょう。
心地よい感触を味わいながら自由に創造する楽しさを体感!
自分の好きなものを思い通りに立体的に作ることができるねんどは、子どもの自由な発想を引き出し、感性や創造力を養うのに最適な遊びです。頭でイメージしたものを試行錯誤しながら作り上げていくなかで、物事を構想する力や集中力も育まれることでしょう。自分の手や指で実際に感触を体験しながら遊ぶことは、子どもの脳の発達にも効果的です。また、ねんどならではの心地よい感触は子どもの気持ちを安定させる効果もあります。
デジタル機器での遊びが普及している現代ですが、手や指をたくさん使って感触を楽しむ遊びも、ぜひ親子で積極的に行ないたいですね。
小さな子どもでも安心♪ 親子で作ろう! カラフル小麦粉ねんど
食用色素はスーパーなどで気軽に手に入り、赤、青、黄、緑などさまざまな色があります。絵の具と同じように色を混ぜて、オリジナルの色を作るのも楽しいですね。密封できるビニール袋に入れて冷蔵庫で保管すれば、数日遊べます。
作ったものをアルミホイルにのせてトースターで焼くと、ねんどが固まって素敵なアート作品に。
【材料】※野球ボール2個分くらいの量
・小麦粉 400~500g
・水 適量
・塩 ひとつまみ
・サラダ油 ひと垂らし
・食用色素 適宜(赤・青・黄・緑・黒など)
【作り方】
①ボウルに小麦粉、塩、サラダ油、食用色素を入れる。
②水を少しずつ入れてこねる(耳たぶくらいの柔らかさになるまで)。
※小麦アレルギーがある場合は避けてください。
年齢別 ねんど遊びのヒント
失敗してもすぐに作り直せるねんどは、幼い子どもでもストレスなく楽しめる遊びです。
手や指先をいっぱい使って、自由に楽しみましょう!
◆1~2歳 ねんどの感触を楽しむ
こねる、ちぎる、押す、つぶすなど、ねんどならではの感触を楽しみながら遊びましょう。
子どもに自由にねんどをいじらせて、偶然出来上がったものを見ながら、「くまさんに似ているね」「ロールパンみたい」などと、似た形のものを探す遊びも楽しいでしょう。
◆3~4歳 見立て遊び・道具を使って
丸める、平たく伸ばす、棒状にするなど、ねんどの基本的な扱い方を身につけながら遊びます。
平たく伸ばしたお皿に丸めたお団子をのせるなど、ねんどを何かに見立てて遊んだり、竹串やヘラで模様をつける、お菓子の型で型抜きをするなど、身近な道具を使っても楽しく遊べます。
◆5~6歳 難しい形状作り・立体的な作品
サイコロの形を作る、出来るだけ細長く伸ばして紐にするなど、少し難易度の高い形作りにも挑戦してみましょう。
胴体に足を付けて動物を作るなど、立体感のある作品にもチャレンジ。子どもに好きなものを作らせて、作品として部屋に飾るのも良いですね。
☆月刊誌『灯台』2015年5月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載