絵本やおもちゃ遊びとは違って、ダンスには、一緒に体を動かせるというダイナミックな楽しさがあります。パパやママの運動不足やストレスを解消してくれる効果も。ぜひはりきって挑戦してみてください!
一緒に踊って集中力や表現力、豊かな感性を育もう!
まだまだ暑さが厳しいこの時季、熱中症などへの懸念から、外遊びを控えたい日も少なくありませんね。しかし、子どもが大好きなおもちゃや絵本にも飽きてしまい、お家のなかでの遊びもマンネリ気味、というご家庭もあるのではないでしょうか。
そんなときは、オーディオやCDラジカセ、スマホなど、自宅にあるものを使って手軽にできるダンスで、親子一緒に楽しく体を動かしてみましょう。
子どもは元来、音楽に合わせて体を動かすことが大好きです。特に教えなくても、音楽をかけるだけで自然に体を揺らす子もいます。また、音楽に合わせてのびのびと体を動かすことには、感性や心を豊かに育むなど、多くのメリットがあります。集中力や表現力、リズム感も身につきますが、これらはスポーツをやるうえでもとても大切な要素だといわれています。
ぜひ親子一緒に思いきり体を動かし、楽しいひとときを過ごしましょう。
簡単にダンスを楽しむための3つのコツ
特に決まった音楽や振りつけではなくても、音楽に合わせて自由に体を動かせばダンスの完成です。まずは好きな音楽をかけ、以下の3つのコツから始めてみましょう。
①手拍子
リズムに合わせて手拍子します。ママやパパが楽しそうに叩いているのを見て、子どももまねするようになっていきます。
②体を揺らす
音楽に合わせて上半身を左右に揺らしたり、腰を振ったり、軽く屈伸したりしてみましょう。
③自由にステップを踏む
片足のかかとを前に出してトンと床面につけたり、その場で行進したり、足に動きをつけてみましょう。
※靴下を履いたまま、畳やフローリングの上などで踊ると滑ることがあるので、裸足になるなどして、転倒に注意しましょう。
簡単ステップでもっとダンスを楽しもう!
童謡には「1234、1234…」と数えられるような、4カウントずつのリズムで構成されているものがたくさんあります。ここでは、そのリズムに合わせやすい簡単なステップを紹介します。
●かにさんステップ
かにのはさみ(チョキ)をつくって、左右に2歩ずつ横歩きするステップです。
①両手をチョキにして、右足を右側に一歩踏み出しながら、手を右側に振る
②左足を右足横にそろえながら、手を左側に振る
③①②を繰り返し、もう一歩右側に進む
④①②③の動作を逆向きに行なって左側に2歩進み、元の位置に戻る
●うさぎさんステップ
右左の斜め前方に踏み出しながら、うさぎさんになるかわいらしいステップです。
①右足を右斜め前に出す
②両手でうさぎの耳をつくりながら、左足つま先を右足横の床にトンとつけ、少し屈む
③両手を下ろしながら、左足を元の位置に戻す
④右足を左足にそろえる
次の①②③④で、今度は左足から左斜め前に出て、逆の足で行なう
※1曲のなかでも「かにさんステップ」「うさぎさんステップ」を組み合わせると、さまざまな動きが楽しめます。
☆月刊誌『灯台』2014年9月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載