小さな子どもが家の中でも活発に動き回るのは当たり前。「近所迷惑では…」と心配するママのために手軽にできる家の防音対策を紹介します。室内遊びが増える冬にこそしておくと安心です。
子どもの騒音どうしていますか?
家の中で走り回ったり、飛び降りたり、ボールを壁にたたきつけたり、お友だちと騒いだり。日に日に運動機能が発達し、好奇心が高まってくる幼児期の子どもは、実にさまざまな音を発してしまうものです。
でも、「小さな子どもだからしょうがない」と見過ごさないでください。あなたの家の隣家は子どもがいない大人だけの家庭で、静かな環境を好んでいるかもしれません。ほかにも、受験勉強中の子どもがいる、療養中の人がいるなど、家庭の事情はいろいろあります。実際、マンションやアパートなどの集合住宅でのトラブルに「子どもの騒音」はつきものです。「子どもがいるからこそ」の騒音対策を心がけたいものです。寒くなって室内遊びの時間が増える冬は、対策をしっかり考える良い機会と捉えましょう。手軽にできる騒音対策を紹介しますので、ぜひ試してみてください。
近年、フローリングの部屋が増えていることから、以前に比べて床から階下への騒音が問題になっています。室内遊びが増える冬に向け、集合住宅で階上に住んでいる方は、床から伝わる音をできる限り防ぐ工夫をしましょう。
ライフスタイルに合った騒音対策を
騒音対策には主に2つあります。1つは、音を出さない対策です。子どもが走り回りにくい家具の配置にしたり、飛び降りやすいイスを片づけたり。もう1つは、音を防ぐ対策。床の上にカーペットを敷く、カーテンを防音性の高いものに替えるなど。あなたの家や家族のライフスタイルに合った騒音対策を考えましょう。
手軽にできる、騒音対策
【音を出さない対策】
●走り回りにくい部屋に
主に家族が過ごすリビングは、子どもが走り回れないよう、家具の配置を工夫しましょう。
●ジャンプしやすい家具は片づける
イスや台など、子どもが上りやすく、飛び降りやすい家具は片づけましょう。
●おもちゃを片づける場所と遊ぶ場所は1ヵ所に
おもちゃを片づける場所と遊ぶ場所を1ヵ所にまとめましょう。部屋を歩き回る回数が減ります。
【音を防ぐ対策】
●床にマットやカーペットを敷く
特にフローリングの場合は効果大。カーペットやコルク材のマットなど、音や振動を吸収してくれるものを敷きましょう。カーペットは毛脚が長いもののほうがより防音効果を期待できます。
●隣家側の壁に布を貼る
隣家がある側の壁に布を貼りましょう。布には吸音性があるので防音効果につながります。防音カーテンを付けるのもおすすめです。
●隣家側に家具を配置する
本棚や食器棚などを隣家がある側の壁に設置しましょう。音を遮断できます。*棚を設置する際は、地震で倒れることがないよう、しっかり固定を。
たくさんあります便利な防音グッズ
1:防音マット
クッション性のあるものが多く、防音効果だけでなく、転倒時の衝撃も和らげてくれるので、子どものプレイマットとしてもおすすめ。
2:防音カーテン
窓はもちろん、隣家側の壁に下げても効果的。防音カーテンは通常のカーテンよりも重いタイプが多いので、カーテンレールの取り替えの必要性を専門業者に確認しましょう。
3:戸あたりテープ
ドアや戸に貼るだけで、ドアの開閉音を軽減してくれます。
4:イスやテーブルの脚カバー
イスやテーブルの脚にカバーをつけると、防音効果につながります。
5:防音サッシ
一般家庭の窓にも取り付けできる防音サッシが市販されています。マンションなどではサッシの交換ができない場合もあるので、購入前に確認を。
隣人への気遣いを忘れずに
どんなに注意しても、生活雑音のすべてを消すことはできません。隣家や階下の人と会ったら「いつも騒がしくしてすみません」と相手を気遣う姿勢が大切です。子どもにもきちんとあいさつをさせ、階下の人と親しくなると、不要なトラブルを避けられることもあります。
☆月刊誌『灯台』2011年12月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載