四季のある日本には冬ならではのいろいろな楽しみがあります。今回は、親子で季節を感じながら楽しめる冬の遊びを紹介します。
寒さに負けず、屋外で元気に遊びましょう!
気温がぐっと下がる冬。1月から2月にかけては、一年で最も寒さが厳しい時期です。日の出が遅くて入りが早く、一日を短く感じる季節でもあります。夏に青々と茂っていた木々の葉は、落ち葉に。元気に活動していた虫などの生き物たちも、今は静かに冬越しをしていることでしょう。
今回は、そんな冬の姿を子どもと一緒に楽しめる遊びを紹介します。寒さの厳しい日が続くと、大人はついつい屋内で過ごしたくなりますが、屋外の空気に触れ、十分に体を動かすのは、子どもにとっても大切なこと。寒さに負けない丈夫な体をつくるためにも、無理のない範囲で外遊びの機会を設けることをおすすめします。
屋外で過ごす時間は、季節によって自然の様子が変わることを肌で感じ、その面白さや不思議さに目を向けてみるよい機会にもなるでしょう。遠くまで出かけなくても、近くの公園や散歩道で十分に季節を楽しめますよ。ここで紹介したことをヒントにしながら、子どもの好奇心の赴くままに遊びを広げてみてください。
「冬」ってどんな季節? 冬を見つけにいこう
「冬を見つけにいこう」とテーマを決めて、散歩に出かけましょう。散歩の途中で見つけたことを親子で伝えあったり、写真などで記録に残します。家に帰ったら、写真を見返したり、見つけたことを絵に描いてもよいですね。
《こんなことに注目!》
◆探してみよう! 葉を落とす木と、落とさない木
冬ならではの木の表情の変化に注目します。葉を落としつくした木もあれば、冬でも緑の葉っぱをつけている木もあることに気づくでしょう。
◆霜柱を踏んでみよう
気温が低い日の朝に土の上を歩くと、ザクザクと霜柱の感触を感じることがあります。ザクザクする場所を探しながら歩いてみましょう。いつもとは違った地面の感触に子どもは興味津々です。
◆煙みたいな白い息
寒い日にハーッと大きく息を吐いて、どれだけ大きな白い息が出せるかを競争してみましょう! 機関車のようにシュッシュッと息を吐きながら思いっきり走れば、体もポカポカ温まります。
◆冬を越す生き物の姿を見つけよう
石をひっくり返すと、その下にダンゴムシなどの虫が隠れていることがあります。テントウムシも冬の間は、落ち葉の下などで身を寄せ合っています。枝先には、カマキリの卵が付いていることも。寒い冬を乗り越える生き物の姿を見つけてみましょう。
冬だからこそ楽しめる外遊びアイデア
寒い日でも子どもは元気いっぱい!
屋外でも楽しめる、冬ならではの遊びを紹介します。
落ち葉でお絵かき
落ち葉や木の枝などを集めて、地面に並べてお絵かきをしてみましょう。色や形の違いに着目すると面白い絵になりますよ!
温かいもの探し
お日様が出ている日に、公園の地面や遊具などいろいろなものを触って、温かいものを探してみましょう。
冬の影遊び
冬は、一年で最も影が長く伸びる季節。日の入りの1時間前ぐらいの時間に外に出ると、子どももまるで大人になったような長い影が現れます。いろいろなポーズをして写真を撮っても面白そう♪
氷づくり
プリンやゼリーなどの器に水を入れて、屋外に一晩置いてみましょう。冷え込みが強い日なら、翌朝には氷ができているかもしれません。ビーズやスパンコールなどを入れて凍らせると、キラキラ光って宝石みたい!
降ってくる雪をキャッチ!
雪が降ったら、黒い布を広げて、降ってくる雪をキャッチしてみましょう。うまくいくとキレイな結晶の形を捕まえることができますよ。肉眼でも見えますが、虫眼鏡で見るとさらに細かく観察できます。
<おうちを雪景色にしてみよう>
おうちを雪景色にして、冬の気分を盛り上げましょう。
雪が降らない地域でも楽しめますね。
解けない雪だるま
材料:小さめで白色のレジ袋(無地のもの)、綿、モール、セロハンテープ、ペン、画用紙など
①レジ袋に綿をたくさん詰めて、口を結んで縛ります。
②レジ袋の上寄りにモールを巻き、雪だるまの頭と体に分け、丸くなるようにセロハンテープで貼り付けながら形を整えます。
③目や口をペンで描き、画用紙を筒にした帽子を被せましょう。
雪の結晶の壁飾り
材料:ストロー、ホチキス、両面テープ、白くて毛足の長い毛糸、スパンコール、接着剤など
①10cmに切ったストローを3本重ねて真ん中をホチキスで留め、ストローのところどころに両面テープを貼り付けて、全体に白い毛糸を巻き付けます。
②スパンコールなどで飾り、紐を付けて壁などにつるしましょう。
☆月刊誌『灯台』2022年2月号「子育てプラザ」より転載