切り絵遊びははさみを使う練習になるとともに、手先の器用さを養うトレーニングにもなります。切り方の練習から始めて、徐々に難しい図案の切り抜きにも挑戦してみましょう。
少しずつ段階的にはさみの扱いに慣れていこう
何でも切れるはさみは、子どもの好奇心をそそる便利で魅力的な道具。大人が使っている様子を見て、使ってみたいと思う子が多いようです。一方で、はさみを使う子どもを見守る大人の心境は、ヒヤヒヤ、ドキドキ。〝手でも切ったら大変!〟とはさみを使わせることを躊躇したり、〝はさみの練習といっても、何から始めてよいかわからない〟というママやパパも多いのではないでしょうか。
子どもがはさみに興味を持ったら、安全性に配慮された子ども用のはさみを用意して、持ち方や使い方を教えてあげましょう。刃先を開いたり閉じたりすることから始め、段階を踏んではさみの扱いに慣れていくとよいでしょう。
はさみが使えるようになると、工作遊びなど、指先を使った作業の幅が広がります。安全に利用できるように、遊びながら少しずつ練習をしていきましょう。
はさみを使って遊んでみよう
子どもに適したはさみとは?
大きくて重い大人用のはさみは、子どもにとって扱いにくいもの。安全性に配慮された子ども用のはさみを用意しましょう。
※はさみの小さいほうの穴に親指を、大きいほうの穴に人差し指と中指を入れて使います。上となるほうに印をつけると、上下がわかりやすくなります。
はさみの練習の進め方
簡単なことから始め、徐々に難しいことにも挑戦していきましょう。
【ステップ1】刃先を開いたり閉じたりする
まずは、刃先を開いたり閉じたりする練習をしてみましょう。
【ステップ2】切り落とし
はさみを使う練習は、刃を1回閉じただけで切り落とせる切り落としから始めるのがおすすめ。細長い紙を1回の動作で切り落とす練習をしてみましょう。
【ステップ3】線の上を連続して切る
切り落としが上手にできるようになったら、切る距離を長くして、連続して切り進む練習をしていきましょう。
【ステップ4】さまざまな形を切り取る
線に沿って、ジグザグや円、うずまきなどのさまざまな形を切ってみましょう。曲線などの複雑な形を切る時には、はさみではなく、紙を動かすことがコツです。
はさみを使うのが楽しくなる!切り絵遊び
はさみを使うことに慣れてきたら、少しずつ難しいことにも挑戦!図案は、拡大コピーして、そのまま使えます。色を塗っても楽しいですよ。
お弁当
いろいろなおかずを切り抜いてみましょう。お弁当箱に見立てた画用紙に貼りつけてもよいですね。
どんな形になるのかな?
折ってから、切ってみよう(初級)
山折り・谷折りの線に合わせて、紙を折ってから太い線を切ってみましょう。切る前に、どんな形になるのかを予想してみてくださいね!
どんどん難しくなるよ!
折ってから、切ってみよう(上級)
細かい部分を切り落とすのが難しい図案です。一人で切るのが難しい場合は、ママやパパと一緒にチャレンジしてください。
はさみを使う時のお約束
はさみを使うのは、大人の言うことがしっかりと聞けるようになってから。安全に使うために下記のようなルールを教えましょう。
・座って使うこと
・切っている時にはよそ見をしないこと
・はさみを人に向けないこと
(受け渡しや持ち運ぶ時には、閉じた刃を持つこと)
・使った後は、片付けること
☆月刊誌『灯台』2021年2月号「子育てプラザ」より転載