日本地図や世界地図をリビングに貼って、普段から親しめば、遠い国や地域も身近な存在に。ママやパパと一緒に楽しむ地図遊びが子どもの視野を広げてくれます。
「勉強させよう」という雰囲気はNG。 自然に楽しく地図に触れよう
テレビ番組などで耳にすることが多い国や地域の名前。せっかくだから、リビングに地図を貼り、異なる国や地域に慣れ親しむ機会としませんか。
特に、ニュースや情報番組は、地図と関連する話題をたくさん提供してくれます。「小さい子には、どうせわからないだろう」と思いがちですが、親が意識して働きかけると、意外と子どもは関心を示すものです。
とは言っても、無理強いは絶対にNG。「覚えさせよう」「勉強させよう」という雰囲気を、子どもは敏感にキャッチします。本格的に学ぶのはまだまだ先。「しっかりと覚えさせなきゃ」と身構える必要はありません。手軽な遊びの延長として、地図に自然に親しむ姿勢が身についてくれるとうれしいですね。
リビングに地図を貼ろう!地図に楽しく親しむためのポイント
●シンプルな地図を選ぶ
子どもの目線に合わせて、リビングに日本地図や世界地図を貼りましょう。ポイントは、情報量の少ないシンプルな地図を選ぶこと。都道府県や世界の国が、色分けで表示されている学習ポスターが最適です。テレビから流れてくる情報に合わせて、子どもが目を向けやすい位置、親子で会話ができる位置に貼りましょう。
●子どもが興味を示すまで焦らずに
テレビや家族の話題で地域名や国名が出てきたら、はじめのうちは「〇〇はどこにあるのかな?」と、大人が楽しそうに地図を確認している様子を見せましょう。強制されると嫌いになってしまうので、しばらく続けてみて、ママやパパの様子に子どもが興味を示すようになったら、「〇〇はここだよ」と教えてあげてください。
もっと楽しい地図遊び
遊びや生活にも、地図と関連した材料がたくさんあります。子どもが地図に興味を持つようになったら、ぜひ取り組んでみてください。
◇国名と国旗を覚えちゃおう! 世界の国旗・神経衰弱
①世界の国旗の一覧を、2枚用意します(国旗をテーマにした絵本などをカラーコピーするか、インターネットで「国旗一覧」などと検索して、無料で使えるものを探してみましょう)。
② ①の国旗を切り抜いて、5×7㎝程度の大きさの画用紙に貼り付け、各国2枚ずつのカードを作ります。国旗の下には、国名も記入しておくとよいでしょう。
③カードを裏にして並べ、2枚ずつめくり、同じ国旗のカードを引き当てます。まちがえたら、順番は次の人に。初めは、カードの数は少なめに、慣れたら増やしていきましょう。
※文字が読めない子には、めくるたびに、どこの国の国旗が出てきたのかを、親が読み上げて教えてあげましょう。何度も遊んでいるうちに、たくさんの国名を覚えてしまうはずです。
◇何に見える? 都道府県の形で連想ゲーム
都道府県の形を見て、何に見えるかを親子で話し合ってみましょう。白地図を用意して、各都道府県の形を利用した絵を描いてみてもおもしろいですね。子どもの感性を尊重しながら自由に楽しんでみてください。
◇この食材はどこから来たの? スーパーで地名探し
食材の産地は、地図に関連させやすいツールです。スーパーで、子どもの知っていそうな地名を見つけたら「この野菜は、〇〇(国名・都道府県名)から来たんだって」と教えてあげましょう。帰宅後に、実際に地図を見て、位置を確認してみてもよいですね。
☆月刊誌『灯台』2017年11月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載