言葉遊びは手軽に楽しめるうえに考える力が伸びることにもつながります。たとえば「トマト」「しんぶんし」のように上からも下からも同じに読める回文をつくる遊びもあります。楽しく遊んで考える言葉遊びをいろいろ紹介します。
子どもは言葉のリズムや語感を楽しむことが好きです。新しい言葉を次々と吸収しようとする勢いもあります。本を読んで語彙を増やすのがまだ先になる幼児には、言葉遊びで楽しみながら、たくさんの言葉に触れさせてあげましょう。知っている言葉を声に出して使い、相手に伝え、相手からの言葉に反応することによって、自然に言葉の音や意味を確かめることができます。
たとえば「しりとり」は、音を認識して語彙を増やし、「なぞなぞ」では、言葉の理解や連想などの思考力が養われます。
言葉遊びは、お出かけ時の車中などで手軽に遊べます。車窓からの景色を材料にして、「白いもの」「大きいもの」を言い合うなどしてもよいでしょう。
いくつか遊びを紹介しますので、ぜひ親子でたくさん言葉を使って遊んでください。
絵を描いてしりとりをする。
⇒「リンゴ」の絵を描いたら、「ゴリラ」「ラッパ」というように描く。
親子で交互に連想するゲームをしてみましょう。たとえば「丸くて赤いもの」と条件を決めて、「りんご」「トマト」などを連想する「仲間集め」、「それは動物ですか」「大きいですか」など質問して、相手の返事から答えを予想する「イエス/ノー・クイズ」などは、発想力も養われます。
また、身近にある物を使って交互にお話を創るゲームは、情操教育にもつながります。楽しむことが大切なので、子どもの発想を否定せず、連想につながるヒントをプラスしてあげましょう。
1人が答えを決める。相手はその答えについて質問し、その返事で答えを連想する。
例「それは動物ですか」、「イエス」。「大きいですか」、「イエス」。
「鼻が長いですか」、「ノー」。「首が長いですか」、「イエス」。
⇒答えは「キリン」。
☆月刊誌『灯台』2010年11月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載
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