思わぬ芸術作品も!?「変わりお絵描き」に挑戦しよう!

暑さの盛り、炎天下での外遊びは心配になってしまうこともありますよね。そんなときは、お家の中で一風変わったお絵描き遊びにチャレンジしてみませんか。

簡単なのに本格的!親子でアート体験を

 子どもは遊びが大好きですが、あまりに気温が高かったり日差しが強かったりするときに外で遊ぶと、熱中症や日焼けなどが気になりますね。
 そんなときにおすすめなのが、今回紹介する「変わりお絵描き」です。絵の具やクレヨンをいつもと違った方法で使うことで、アートな仕上がりを楽しめます。アーティストになったかのような雰囲気に、大人も夢中になってしまうこと請け合いで、家の中で、親子でじっくり取り組むのに最適です。
 まだ絵の具を使わせたことがないという場合にも、夏休みなどで子どもと長い時間を一緒に過ごすことが多いこの時期は、絵の具デビューをさせるのによい機会です。ぜひ、絵の具の感触や独特な世界を楽しませてあげてください。親子のよい思い出となる、思わぬ芸術作品が生まれるかもしれません。

お絵描き遊びのときにしておきたい準備

●汚れてもよい服装で
服の汚れを気にしていては楽しさも半減。汚れてもよい服を着せ、防水エプロンなどを使用しましょう。大きめのゴミ袋に穴を開けてかぶってもOKです。

●ビニールシートや古紙を利用
絵を描くテーブルや、子どもが座るところの下にもビニールシートや古紙などを敷いておくと、はみ出したときにも安心です。

初めて絵の具を使わせるときは

 絵の具遊びは、絵の具数本とその数の容器(ゼリーなどの空き容器でもOK)、水、画用紙があればできます。筆があると便利ですが、初めてのときは指で描いても楽しめますし、左ページで紹介するように、筆を使わないお絵描きもあります。ビニールシートを敷くなどの準備から一緒に行ない、「これ何だろうね」と絵の具を見せたりして気分を盛り上げながら始めましょう。期待感で、子どももより絵の具遊びを楽しめるようになりますよ。

アートな雰囲気にワクワク!
「変わりお絵描き」をやってみよう!

◆クレヨンのスクラッチ絵

〔用意するもの〕
・画用紙 ・黒と好きな色のクレヨン数本
・爪楊枝

〔描き方〕
①画用紙全面を好きな色のクレヨン数本で塗り、上から全面を黒いクレヨンで塗りつぶす。
②爪楊枝でひっかいて絵を描く(黒の下からいろいろな色が出てきて不思議!)。
※ひっかく道具は割り箸、コイン、フォークなどを使ってもOK。

◆タンポでお絵描き
※タンポ:綿などを丸めて皮や布で包んだもの。

〔用意するもの〕
・画用紙 ・はさみ ・好きな色の絵の具 
・古布(ガーゼなど柔らかいもの) ・輪ゴム ・浅めの容器 ・水
※古布、輪ゴム、浅めの容器は絵の具の数ぶん用意する。

〔描き方〕
①古布を適宜切って直径3㎝大に丸め、12㎝角に切った古布で包んで輪ゴムで留め、タンポを作る。絵の具の数ぶん用意する。

②絵の具を浅めの容器に出し、ごく少量の水で溶く。

③②に浸したタンポを画用紙に押しつけて絵を描く。
※タンポは大きさを変えたり、布をタオル地など別の素材にしたりしても楽しめます。

◆スパッタリングお絵描き

〔用意するもの〕
・画用紙 ・はさみ ・目の細かい金網(ザルでもOK)
・好きな色の絵の具とその数の容器 ・古歯ブラシ ・水

〔描き方〕
①画用紙を好きな形に切り、別の画用紙の上に置く。

②絵の具を容器に出して水で溶き、古歯ブラシで金網に塗り、①の上に構えて古歯ブラシでこする。

※絵の具が細かい霧状に飛び、①で置いた画用紙を外すとその形が白く浮き出る。
※紙の上に置くものは葉っぱや輪ゴム、レースペーパーなどでもOK。
金網は目の大きさを変えると霧の粒の大きさが変わって楽しめます。

☆月刊誌『灯台』2016年8月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載