光ったり、自分の顔が映ったり、そんな不思議な鏡に、子どもたちは夢中。鏡を遊びの中にも取り入れれば、遊びのバリエーションも広がります。
身近な鏡を使って、いつもとはちょっと違った世界をのぞいてみよう!
人の姿や物の形がそっくりに映し出される鏡は、子どもにとって不思議で、ちょっと神秘的な存在です。生後数ヵ月の赤ちゃんも、鏡に興味津々になることが多いです。少し大きくなると、子どもたちは鏡の前で動いたり表情を作ったりして、その変化を楽しむようになります。
今回は、そんな鏡を使った遊びを紹介します。鏡は人や物の像を反転して映すという特徴から、さまざまな遊び方ができ、遊びの幅がぐんと広がります。光る、映る、反転する、といったさまざまな性質を使いながら遊びに親しめば、科学の世界への関心を高めるきっかけにもなるでしょう。小学校では、理科の授業などで鏡を使った実験や問題が登場することもあるようです。
鏡を使って普段とは一風変わった遊びを、親子で一緒に楽しんでみましょう。
いろんな鏡を探そう!
鏡以外にも、鏡のように映し出す性質を持っているものは、身近にたくさんあります。おうちの中にある、いろんな鏡を探してみましょう。
・光沢のある銀色の鍋
(丸みのある形だから、像がゆがんで面白い!)
・スプーン
(へこんでいる面に逆さに映るので面白い!)
・夜の窓ガラス
・電源を消した状態のテレビの画面
遊ぶときの注意点
・鏡はガラスでできているため、衝撃を与えると割れることも。子どもが一人で鏡を使い、誤って落とし、割ったりすると大変危険です。必ず、親子で遊ぶようにし、扱いには注意しましょう。
・日光など強い光を反射させた光が目に入るとまぶしく、目を痛めることもあるので、目に入らないように注意しましょう。
鏡遊びアイデアいろいろ
■妖精さんをつかまえて!
日光や照明の光を反射させ、壁などに映して鏡を揺らします。「妖精さんをつかまえて~」と声かけし、子どもに追いかけさせましょう。
■誰かな誰かな?
〔材料〕
・小さめのスケッチブック
・クレヨン
・スケッチブックより小さい鏡(なるべく薄いもの)
・ガムテープ
〔作り方〕
スケッチブックの各ページのオモテ面に1つずつ、いろいろな動物の顔の絵をクレヨンで描き、最後のページの中央に鏡をガムテープで貼ります。
〔遊び方〕
「誰かな誰かな」と言いながら、子どもの顔の前でページをめくっていきます。最後に自分が出てきてビックリ!
■鏡でなぞなぞ
「これなーんだ?」となぞなぞを出題してみましょう。答えは線の部分に鏡を置くと出現!(鏡面を左側に向けて置きます)
※線対称の図形の半分だけ見せておくもの、鏡を置くと形が変わるもの、鏡文字を利用したものなど、いろいろ出題してみましょう。
答え
①ちょう ②あめ ③りんご
☆月刊誌『灯台』2016年1月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載