本格的な冬の到来に備えて寒い季節の子どもの服装選びのポイントを紹介します。寒さや風邪にも負けず元気に冬を乗り切りましょう!
子どもは薄着が基本!自律神経を鍛えて健やかに
寒い冬、子どもに風邪を引かせたくなくて、つい厚着をさせていませんか? 子どもは大人と比べて体温が高いので、大人が思うほど寒さを感じません。
また、肌で外気温の変化を感じることは、自律神経の未熟な子どもにとってとても大切なことです。寒い(暑い)という刺激を体が受け止めることで、自律神経が鍛えられ、寒さ(暑さ)に対する耐性や免疫力が養われていくのです。生後半年が過ぎ、手足や体を活発に動かすようになったら、冬でもなるべく薄着を意識したいですね。
とはいえ、寒い日の過度な薄着は、子どもの体に負担をかけます。天候や体調を見ながら服装を選びましょう(左頁参照)。また、幼い子どもは「寒い・暑い」を言葉でうまく伝えられません。親がこまめに子どもの顔色や汗のかき具合などをチェックして、服装を調節してあげることも大切です。
厚着⇔寒がりの悪循環に注意!
たくさん着込んだ状態では、体を動かしにくいですよね。結果、あまり体を動かさなくなる→体温がなかなか上がらない→寒がるのでもっと厚着をさせる……という悪循環に。天気が良く子どもの体調も良い日は、思い切って薄着で外遊びをさせてみましょう。健やかな体作りへの第一歩になるはずです。
真冬の服装選びのポイント
服を選ぶ前にチェック!
◆出かける時間帯の天気予報
外出する時間帯、行き帰りの気温の変化や風の強さなどを確認してから、それに適した服装を選びましょう。気温が高めでも風の強い日は、ぐっと寒く感じるものです。風を通しにくい素材の上着を選ぶなど、防寒対策も万全に。
◆子どもの体調
顔色や手足の温かさ、便の状態(下痢をしていないか)などを確認。体調が万全でない時は、無理に薄着をさせずに体を冷やさない服装を選びましょう。着せた後も、汗の具合などをこまめにチェックして服装を調節してください。
◆その日の行動予定
外で体を動かして遊ぶ、ショッピングセンターでお買い物をするなど、その日にする行動や、移動手段(車・自転車・徒歩など)によっても服装選びは変わります。1日の予定をイメージしながら、服装を考えるとよいでしょう。
服選びのコツ
◆通気性・吸湿性の良いインナー
真冬であっても子どもは少し動けば汗をかきます。直接肌に触れる肌着は、綿100%など通気性・吸湿性に優れた素材を選び、汗をかいたら着替えさせる、タオルでこまめに拭くなど、体温を逃がさないように気をつけましょう。
◆着脱しやすいアウターを重ね着
肌着の上に長袖Tシャツやトレーナーなどを着せたら、薄手のフリース、ジャンパー、ベストなど着脱しやすいアウターを重ねます。中は薄着、アウターは薄手を重ね着がポイント。汗をかいている、顔が赤いなど暑そうな様子であれば、アウターを脱がせて調整を。
◆首・手首・足首を暖かく
首や手首、足首まわりは、動脈が皮膚に近いところにあるので気温の影響を受けやすく、ここが冷えると冷たい血液が体をまわって全身を冷やしてしまうことに……。3つの首(首・手首・足首)を冷やさない服装を選び、マフラーやレッグウォーマーなど、防寒アイテムも活用しましょう。
☆月刊誌『灯台』2015年12月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載