就学前から学習なんてまだ早い?と思う人もいるかもしれませんが、知的好奇心が強い幼児期は学習を始めるには最適と言えます。毎日の生活の中に学びの時間を取り入れてみませんか?
好奇心が旺盛な幼児期は家庭学習の開始に最適
春は進学、進級の季節ですね。ランドセルを背負った新1年生を街で見かけて、わが子の小学校入学を意識し始めるママ、パパも多いのではないでしょうか。入学したら楽しく学んでほしい、勉強嫌いにならないでほしいと思うのが親心。そこで、親子で楽しく過ごす時間の一環として、家庭学習を始めてみませんか。
幼児期は知識欲が旺盛なので、“知りたい”という欲求を満たすには、学習を始めるのが最適。また、生活の基本的な習慣を身につけられるのも幼児期なので、学習も習慣化しやすいでしょう。
家庭学習をする上で重要なポイントは、子どもが“楽しい!”と感じることです。無理強いは禁物です。幼児期の「学ぶ=楽しい」「わかる=うれしい」という経験は、入学後の学習意欲にも良い影響を与えることでしょう。子どもの興味ややる気を引き出しながら、親子で一緒に家庭学習を楽しみましょう!
学習の土台は正しい生活習慣!
毎日の生活習慣は、これから小学校、中学校……へと進学する子どもの学習習慣にも大きな影響を与えます。決められたことを守る、自分で整理整頓ができる、人の話を集中して聞けるなど、幼児期のうちにしっかりと身につけたいですね。
○早寝・早起きをする
○挨拶をきちんとする
○脱いだ靴はきれいに揃える
○遊んだおもちゃは片づける
○食べ終わった食器は下げる
○親子でたくさん会話をする……など
【家庭学習を習慣化するコツ】
●興味を持ったものから始める
まだ数字に興味のない子どもにいきなり算数をさせても、やりたい気持ちが起こらず、かえって苦手意識を持つことも。学習を始めるために大切なのは、まず〝学ぶ楽しさ〟を知ることです。言葉、数、迷路、パズルなど、子どもが興味を示したものから始めてみましょう。
●時間・タイミングを決める
夕方4時から、幼稚園から帰ってきたあと、お風呂の前など、学習する時間やタイミングを決めましょう。就寝前のトイレのように、毎日当たり前にすることとして子どもが認識するようになれば、自然と決められた時間に机に向かうようになるでしょう。
●毎日続ける(量は調節してOK)
学習する内容とやる時間を決めたら、それをできるだけ毎日続けましょう。やったりやらなかったりでは、習慣になりません。子どものやる気を見ながら、量を減らしたり増やしたりするのは問題ありません。継続することが大切です。
●目標を作り最後までやり遂げる
「1ヵ月間、毎日机に向かう」「学習教材を1冊終わらせる」など、明確な目標を設定しましょう。きちんとできたらカレンダーにシールを貼るなど、達成度を目に見える形で確認できるとさらに○。やり遂げた達成感が次へのやる気につながります。
●親が側で見守る・できたらほめる
子どもが机に向かうことに慣れてきても、1人でやらせるのではなく、親子で一緒に学習する時間を楽しみましょう。親子で遊ぶ時間が楽しいのと同じように、学習の時間が楽しいと感じてもらうことが大切です。またきちんとできたらいっぱいほめてあげましょう。
☆月刊誌『灯台』2015年4月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載