子どもが笑顔になる! お弁当作りのコツ

幼児期の毎日の食事は一生の食生活の基礎になります。栄養と愛情たっぷりのお弁当で子どもの健やかな心と体の成長をサポートしましょう。

幼児期のお弁当作りの基本

量・エネルギー
分量は1日に必要なエネルギー量の3分の1を目安に。ただし、慣れないうちは食べるのにも時間がかかるので、はじめは確実に食べきれる少量からスタート。食べきった達成感を味わわせて子どもに自信をもたせ、徐々に量を増やしていきましょう。
 

お弁当箱
お弁当箱の容量(ml)はお弁当のエネルギー量(kcal)とおおよそ同じ量を目安に。たとえば、お弁当のエネルギー量が300kcalの場合、容量が300mlほどのお弁当箱を選びます。
 

栄養バランス
主食(ごはん)とおかずは半々を目安に。おかずのうちの半分は肉、魚、大豆などのたんぱく質の食品、もう半分は野菜のおかずにしましょう。食の細い子どもにはおかずを多めにしたり、フルーツを入れたりするとよいでしょう。
 

彩り
お弁当の色バランスは栄養バランスに通じます。彩り豊かなお弁当は栄養満点で食欲もアップ!
白 → ごはん パン 
黄 → 卵 コーン かぼちゃ チーズ
赤 → ミニトマト 鮭 にんじん 赤ピーマン
緑 → ブロッコリー ピーマン さやいんげん
黒 → のり ひじき わかめ 黒ごま
茶 → 肉 魚

〈幼児が1日に必要とするエネルギー〉

1~2歳
男 1,000kcal
女 900kcal

3~5歳
男 1,300kcal
女 1,250kcal

※『日本人の食事摂取基準(2010年版)』厚生労働省

子どもが喜んで食べる! お弁当作りのポイント

「お弁当は楽しい! おいしい!」と思ってもらうことが大切です。
食べやすい形にする、ワクワクする見た目にするなど、子どもが楽しくおいしく完食できるよう工夫しましょう。

主 食

●ごはんはミニおむすびや細巻きに

ポロポロとこぼれやすいごはんは、小さなおむすびや細いのり巻きにするなど、一口サイズで食べやすい形に。おむすびはのりでくるむか青のりやきなこなどを表面にまぶすと、お米が手につかず食べやすいでしょう。

●パンはくるくるロールサンドに

食べている最中に具が出て崩れてしまいがちなサンドイッチは、ロールサンドに。ラップの上にサンドイッチ用の食パンを置き、具をのせてくるくると巻いたら、一口サイズにカットしてあげましょう。

おかず

●食べやすいかたさ・サイズに

まだかむ力が弱いうちは、食べ物をかみ切れず食べるのに時間がかかってしまうので、子どもが食べやすいやわらかめのおかずを意識して。歯ごたえのある食材は一口サイズにカットしましょう。

●手で食べられる工夫を

お箸やフォークを上手に使えないうちは、おかずを細長い形にしたり、揚げパスタ(パスタを短くカットして油で揚げて串状にしたもの)を刺したりして、手で食べられるように工夫。市販のピック(串)は、見た目もかわいく華やかに仕上がるので、子どもも喜びます。

その他のポイント

●見た目をかわいらしく!

ハートや星、動物など子どもが好きな形に仕上げたり、のりや黒ごまなどでごはんやおかずに顔を作ったりしてあげると、子どもも大喜び! 抜き型やキッチンばさみなどがあると便利です。

●はじめは好きなものを中心に

栄養バランスはもちろん重要ですが、子どもがお弁当に苦手意識をもたないよう、まずは好きなものを中心に。苦手なものは細かく切って卵焼きやハンバーグに混ぜたりするなどして、少しずつ加えていきましょう。

☆月刊誌『灯台』2014年5月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載