毎年この季節になると多くの人を悩ませる「花粉症」。大人の病気だと思われがちですが子どもの発症も年々増えています。日頃の対策でしっかりと予防しましょう。
3~4月頃に飛散もピークに!
子どもを花粉から守ろう
花粉症とは、スギやヒノキなどの花粉が原因となって、くしゃみや鼻水、鼻詰まりなどのアレルギー症状を起こす病気で、季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれています。今やその発症率は4人に1人。子どもの発症も年々増えており、その発症率は大人とさほど変わりません。
子どもの花粉症も大人と同じく、鼻や目などのつらい症状が続くため、外で元気に遊べない、夜ぐっすり眠れないなど毎日の生活での大きな支障となります。そうなる前に、しっかり予防をしましょう。
例年、スギやヒノキなどの代表的な花粉が飛散するのは1月下旬から5月末頃。風邪やインフルエンザの流行と時期が重なるため、それらと似た症状をもつ花粉症の発症を見逃しがち。特に幼児は症状を言葉で伝えることが難しいので、子どもの様子に大人が注意を払うことが大切です。
〈こんな症状に注意! 子どもの花粉症の特徴〉
●目をこする、目が充血している
花粉症の多くは目のかゆみを伴います。目の周りのむくみにも注意して。
●鼻が詰まる(口が開いたまま)
鼻詰まりは見た目ではわかりづらいですが、口呼吸だけをしていたら要注意。鼻が詰まると中に花粉が入らないため、くしゃみの症状が出にくくなります。
※症状には個人差があります。
花粉症を予防しよう!
予防の基本は、アレルギーの原因となる〝花粉〟を体に侵入させないこと。花粉の飛散量をテレビやインターネットなどで確認し、飛散量の多い日はできるだけ外出を控えましょう。よく晴れた風の強い日などは特に注意が必要です。
◆外出時は帽子をかぶる
髪に付いた花粉が顔に落ちて目や鼻に入ることもあります。つばの広い帽子の着用を、花粉の季節の習慣に。
◆外出時はマスクをする
子どもがマスクを嫌がるときは、ゴムで耳の後ろが痛いなどの原因があることも。着け心地をチェックしてあげてください。
◆花粉が付着しにくい服を着る
表面がツルツルした素材のジャンパーを着せるなど、花粉が付着しにくく、なおかつ落としやすい服装を心がけてください。
◆帰宅したら玄関外で衣服を払う
付着した花粉を家の外でよく払い落とします。同居する家族はもちろん、訪問客にも協力してもらいましょう。
◆帰宅したら手洗い・うがいをする
帰宅後〝すぐ〟が大切です。洗面や入浴も有効。風邪やインフルエンザの予防にもなります。
◆洗濯物や布団などを外に干さない
干す場合は、取り込むときによく払って花粉を落とします。飛散量の多い日は、窓を開けるのもできるだけ避けましょう。
◆こまめに部屋の床を掃除する
花粉は重いので下にたまります。こまめに掃除機と雑巾がけを。空気中を舞う花粉には空気清浄機も有効です。
★花粉症になってしまったら
花粉症と思われる症状が出たときは、まず症状がひどい部位の診療科の医師に診てもらいましょう。花粉症の治療薬もさまざまなので、早めに受診して症状に合った薬を処方してもらうことが大切です。
☆月刊誌『灯台』2014年2月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載