発達障害とともに歩む

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【発達障害】第11回 人生の岐路・進学や就職をどのように考えるか

児童精神科医
川崎医療福祉大学 特任教授
佐々木正美

 今回は、進学や就職について考えましょう。
 まず進学についてですが、本人が望み、進学できるだけの学力があるのなら、どこの学校に進んでも構わないと思います。これまで繰り返し、この連載で述べてきたように、発達障害の子たちが持つ特性を1つの個性として認め、できないことを責めるのではなく「できること・やりたいこと」を伸ばしていくことができれば、「社会」に適応した生活が送れるようになるからです。 続きを読む

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【発達障害】第10回 友だち付き合い 近所付き合い

児童精神科医
川崎医療福祉大学 特任教授
佐々木正美

 今回は、友だち付き合いや近所付き合いについて考えましょう。
 発達障害、特に自閉症の子どもたちは、友だちと一緒に遊ぶことが苦手です。そのためよく見られるのが、友だちの輪から離れて1人でポツンと遊んでいる様子。それは周りから見ると、いかにも寂しそうに感じられます。ところが本人は寂しいと感じていません。無理に一緒に遊ばせる必要はないのです。 続きを読む

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【発達障害】第9回 学校生活で不可欠な先生の理解

児童精神科医
川崎医療福祉大学 特任教授
佐々木正美

 発達障害の子たちが幸福に生きていくためには、周りからの理解がとても大切です。前回お伝えしたように、彼らを理解し、私たちが歩み寄れば、とてもいい子に成長するのです。 続きを読む

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【発達障害】第7回 発達障害を受け止めることから子どもの幸福が始まる

児童精神科医
川崎医療福祉大学 特任教授
佐々木正美

 正確な人数はわかりませんが、引きこもりの人たちの中に「発達障害と認識されずに大人になってしまった人」が、一定の割合でいると考えられています。本当に悲しいことです。発達障害が早期に発見され、早くから正しい養育を行なうことができれば、このような事態は避けられたかもしれません。ですから早期発見が望まれるのです。 続きを読む

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【発達障害】第6回 ADHD(注意欠陥・多動性障害)とLD(学習障害)の特徴

児童精神科医
川崎医療福祉大学 特任教授
佐々木正美

 前回は、「診断名にとらわれ過ぎないで」という内容で書きました。ADHD(注意欠陥・多動性障害)もLD(学習障害)も自閉症も〝スペクトラム(連続体)〟であり、どのような特徴に目を向けるかで呼び名が異なるだけなのです。
 そこで今回は、ADHDとLDの特徴を見ていきます(自閉症は連載第3、4回で紹介しました)。 続きを読む

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【発達障害】第5回 診断名にとらわれ過ぎないで

児童精神科医
川崎医療福祉大学 特任教授
佐々木正美

 今後、ADHD(注意欠陥・多動性障害)とLD(学習障害)を取り上げるにあたり、もう一度、連載第1回でも触れた「発達障害は“スペクトラム(連続体)”である」ということを確認したいと思います。なぜなら、「自分のお子さんに複数の障害が存在するのでは」と悩んでいるお母さんが、まだまだたくさんいるからです。 続きを読む

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【発達障害】第4回 自閉症②―周りの理解があれば必ず幸せになる

児童精神科医
川崎医療福祉大学 特任教授
佐々木正美

 自閉症の人は言葉よりも視覚のほうが物事を認識しやすいので、大事なことを伝える場合は、言葉よりも絵や文字を使うと効果的です。 続きを読む

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【発達障害】第3回 自閉症―高い視覚能力と弱い想像力

児童精神科医
川崎医療福祉大学 特任教授
佐々木正美

 自閉症の特徴はいろいろありますが、その土台となるものは、「視覚的な能力は高いが、想像力が弱い」という特性です。
 遊びでいえば、ジグソーパズルや神経衰弱など、視覚的な能力を必要とする遊びは得意ですが、友だちとの駆け引きや想像力を必要とする鬼ごっこなどはうまくできません。必然的に1人遊びが多くなります。 続きを読む