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【エコ生活】第6回 雨水タンク

ライフスタイルアドバイザー
宇佐美総子

 いよいよ梅雨の季節ですね。じめじめして、洗濯物が乾きにくくなったり、カビが生えやすくなったり、何かと憂鬱になりやすい時期ですが、雨は「恵みの雨」でもあります。最近、「日本は四季ではなく〝五季〟(春、梅雨、夏、秋、冬)である」という記事を目にしてから、なるほど、梅雨も大切な季節なのだと改めて認識するようになりました。
 梅雨は一年のなかで最も雨量が多いのに、その「雨水」という資源を再利用せずに下水に流してしまうのは実にもったいないですよね。わが家では家を建てたときに、大容量の雨水タンクを設置しました(私が住んでいる鎌倉市は、雨水タンクにも助成金制度があります。設置を考えている方は、お住まいの市区町村にお問い合わせをしてみてください)。
 家の雨樋が四角いブリキ製なので、雨水タンクの市販のキットが合わず、自分で雨樋をノコギリで切って(このときはちょっと勇気がいりました)、ホームセンターでポリ塩化ビニルのパイプとゴムを探してきて、取水口とタンクを水平に取り付けました(こうすることによって、雨樋を伝って3分の1の雨水がタンクに溜まり、残りは下水へと流れます)。タンクを設置してみると、「雨が降るたびにどれくらい溜まったかな?」と中を覗くのが楽しみになりました。
 普段は庭の水やりなどに利用していますが、最も役立ったのが震災のときでした。地震で停電になると同時に給水もストップしてしまったからです(家が高台にあるため、電動ポンプで水を汲み上げていたようです)。飲み水は備蓄してあったので大丈夫だったのですが、トイレを流す水はなく、そのときに雨水タンクの水が非常に役に立ちました。設置してあるだけで心強いので、今後も起こりうる大きな地震に備えて、新たにもう1台、雨水タンクを設置したいと考えています。
 いざというときにあると安心な備えとして、雨水タンクはオススメですよ。
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(筆者撮影)筆者の自宅に設置してあるリサイクルプラスチックを利用したイギリス製の雨水タンク
☆月刊誌『灯台』2013年6月号より転載


宇佐美総子 うさみ・ふさこ●ライフスタイルアドバイザー。ほかにも司会、モデル、カウンセラーなど多彩な顔を併せ持つ。豊富な経験から得た無添加・天然素材等の知識をもとに環境問題に取り組んでいる。著書に『幸せをはこぶ 天使のパン』(主婦と生活社)。 Gateau d'ange 北鎌倉 天使のパンケーキ