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【エコ生活】第3回<拡大版>日本最大級の環境展示会 エコプロダクツ2012に行ってきました!

ライフスタイルアドバイザー
宇佐美総子

オススメのエコグッズや環境保護活動を紹介

 2012年12月13日~15日に東京ビッグサイトで開催された、日本最大級の環境展示会「エコプロダクツ2012」に、当連載の執筆者・宇佐美総子さん、プラス同年8月に生まれたばかりの長男・龍聖くんと一緒に行ってきました。
 1999年に始まったこの展示会は、環境問題への意識の高まりとともに年々参加者数が増加。ここ数年は毎年、延べ15万人以上が来場しています(2014年は約16万人)。
 毎年数百社が出展するエコプロダクツは、1つひとつ詳しく見ていたら、1日ではとても見切れないほどの規模。そこで今回は、特にオススメするエコグッズや注目の環境保護活動を、エコプロダクツのイベントで何度も司会をしたことのある、“エコプロダクツ・マイスター”(命名・編集部)の宇佐美さんに厳選して紹介してもらいます。
 途中、環境保護活動家として著名なC・W・ニコル氏とのうれしい再会もありました。


①オーガニックコットン

 オーガニックコットンの布ナプキンと腹巻きをご紹介します。
 布ナプキンって大丈夫なの? 服が汚れたりしない? って、なんだか心もとない感じがしますが、量が多い私でも全然問題ナシ! 洗うたびに血の色やニオイから自分の体調にいち早く気づくことができるのもいい点です。
 女性にとって冷えは大敵。妊娠中は体を冷やさないようにゆるめの腹巻きを出産当日まで身につけていました。今は授乳中なので、胸からおしりまですっぽりと入る長い腹巻きを使っています。下着や靴下、手袋(作業しやすい指なし手袋が便利です)、タオルやベビー服も農薬を使わないオーガニックコットンをなるべく選ぶようにしています。
 一般に流通しているコットンは遺伝子組み換え種、化学肥料を使い、農薬、枯れ葉剤を大量に散布しています。私たちがオーガニックコットンを使うことによって、遠くでコットンを栽培している人々の笑顔がひとりでも増えてくれたらうれしいですね。
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②フェアトレードコーヒー

実_紹介②使用写真02(容器部
 会場内のカフェでは、エクアドルとブラジル産のフェアトレードオーガニック(無農薬栽培)コーヒーを飲むことができます。フェアトレードは直訳すると「公平な取引」。コーヒー豆の生産者の人々は、不当に安い賃金で働かされ、搾取されていることが多く、売春や児童労働も日常茶飯事に行なわれていて、また農薬散布による健康被害にも苦しめられています。
 そこで、私たち消費者がフェアトレードを選ぶことによって、生産者に正当な賃金を支払い、無償で病院や学校に通えるように支援することができるようになります。繰り返し使えるタッパーウエア容器は毎年デザインが違うので集めるのが密かな楽しみ。私自身もフェアトレード生豆を取り寄せていて、銀杏煎り器を使って、夫が焙煎してくれたコーヒーを普段から飲んでいます。
 一杯のコーヒーから生まれるしあわせな関係。フェアトレードがもっともっと広がってゆきますように。


③東日本大震災復興合板

 東日本大震災の津波被害を受けた樹木をテーブルやイス、ベンチなどに加工した「復興合板家具」が会場のカフェやステージで使われていました。被災木を再利用せずにガレキにしてしまうと大量のゴミとなって、廃棄にかかる費用も手間ひまも膨大です。
 そこで被災木を原材料にして合板に加工し、テーブル、スツールなどの家具にして販売するという活動が2011年10月から始まりました。復興合板家具には被災マツやスギを活用した合板を表す焼き印が押されています。
 こうして家具として長く使われることによって、カーボンニュートラル(=木が生長する過程で吸収した二酸化炭素の量と、木を燃やすことによって発生する二酸化炭素の量がイコールになること)にもなり、地球温暖化防止に貢献できるようになりました。発想の転換によって、ゴミとなるはずだったガレキの山が資源として蘇りました。
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④森のめぐみ「グリーンウェイブ活動」

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 日本の森は木材として利用するのに最適な伐採の時期を迎えているのにもかかわらず、林業が衰退して、新たな担い手が育っていないため、手入れがされないまま荒廃が進んでいます。
「森のつみ木広場」では、間伐材で作ったつみ木で子どもたちに遊んでもらいながら、「森にはどんな役割があるのかな?」「森と私たちの暮らしはどうつながっているのかな?」「森やたくさんの生き物の為に私たちができることは何かな?」ということを学べるようになっています。
 ブースでは5月22日の朝10時に世界各地の子どもたちがいっせいに学校や地域で木を植える「グリーンウェイブ活動」が紹介されていました。国連の呼びかけによって1991年に始まったこの活動は現在(2012年)29の国・地域、4,534の学校が参加するまでにその輪が広がってきています。
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⑤ゴミゼロ大作戦

 国内最大級の環境展なのに、帰り際にゴミ箱を見るとゴミの山がいたる所に・・・。10年前に私がエコプロダクツの司会を始めた頃はそんな光景をよく目にしていました。しかし、回を重ねるごとに「これでは環境イベントとは言えない」という声が上がるようになり、会場内のゴミを細かく分別し、無駄なゴミをゼロにする「ゴミゼロ大作戦」が始まりました。
 会場内の企業が配るパンフレットもゴミにつながるので、極力ゴミにならないように工夫をお願いし、リサイクルペーパーやFSC森林認証紙が使われるようになりました。そして今回は、来場した小中高生から寄せられたアイデアの中から「自分に必要ないモノはいただきません」という意思表示の「間に合っていますマーク」が新たに誕生しました。
 自分たち人間だけでなく、あらゆる生物が住んでいる地球の環境をより良くしたいという思いが少しずつイベントを進化させてゆくのですね。
 
・FSC森林認証紙・・・FSC(Forest Stewardship Council:森林管理協議会)は森林環境を守るために、「生態系に配慮した適切な管理をしている森林か」など世界的な厳しい基準で審査をしているが、その基準をクリアしている紙。FSCマークをつけると、環境に配慮した製品であることの証明となる。
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C・W・ニコルさんと1年ぶりの再会!

 C・W・ニコルさんと2011年の環境イベント以来、1年ぶりに再会し、2012年8月に生まれた長男・龍聖くん(4ヵ月)を紹介することができました。
 夫のケガのことやリハビリのこと、そしてパラリンピックの自転車競技への挑戦を始めたことなど、これまでのことをよくご存じなので、「本当によかったね。おめでとう。彼(龍聖くん)は将来イケメンになるね」と励ましてくれました。またほかにも冗談を交えながら温かく祝福してくれました。
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☆月刊誌『灯台』2013年3月号より転載


宇佐美総子 うさみ・ふさこ●ライフスタイルアドバイザー。ほかにも司会、モデル、カウンセラーなど多彩な顔を併せ持つ。豊富な経験から得た無添加・天然素材等の知識をもとに環境問題に取り組んでいる。著書に『幸せをはこぶ 天使のパン』(主婦と生活社)。 Gateau d'ange 北鎌倉 天使のパンケーキ