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【エコ生活】第15回 手書きの文字

ライフスタイルアドバイザー
宇佐美総子

 ワープロやパソコン、携帯電話やスマホが普及するに従って、手書きで文字を書くことが少なくなってきている今日ですが、手書きの文字の良さを見直そうという動きが広がってきています。書店のレジ前のコーナーに、さりげないひと言を添える一筆せん活用術の本が置いてあるのを見て〝いい傾向だなあ〟と嬉しくなりました。
 年に一度、互いの近況を知らせる年賀状は、私にとってお正月最大の楽しみなのですが、両面が印刷されただけのハガキには正直がっかりしてしまいます。何も書かれていないと〝お義理〟で送っているだけなのかな? ひと言メッセージがあるだけで違うのに……と悪い印象さえ抱いてしまいます。
 私は筆まめで、普段からよく手紙を書くのですが、夫が手作りしているパンやケーキをお客さんに送るときにも、必ず直筆の手紙を添えるようにしています。時間はかかりますがそのほうが自分たちの思いが伝わるような気がするからです。数日後、ポストをのぞくと送った先の人から手紙が届いていることが多く、ドキドキしながらペーパーナイフで封を切ると、かわいい切手や便せんからじんわりと書き手のやさしい気持ちが伝わってきて〝ようし、明日もがんばろう!〟と思える原動力になっています。

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封蝋もオススメ! 封蝋、ペーパーナイフは伊東屋で購入(写真提供/筆者)

 私が愛用しているのは軽くて書きやすいペリカンの万年筆。くるくる回してインクを補充するひと手間も良い気分転換になっていて、日々、減ってゆくインクの瓶を眺めていると充実感が湧いてきます。オリジナルのインクを調合してくれるお店がテレビで紹介されていたので、私も今度、自分色のインクを作ってもらおうと思っています。
 寒い季節は家にいる時間が長いので、手紙を書くのにぴったりの時期です。お気に入りの便せんで、心に浮かんだあの人へ思いをこめた手紙を書いてみてはいかがですか?

☆月刊誌『灯台』2014年3月号より転載


宇佐美総子 うさみ・ふさこ●ライフスタイルアドバイザー。ほかにも司会、モデル、カウンセラーなど多彩な顔を併せ持つ。豊富な経験から得た無添加・天然素材等の知識をもとに環境問題に取り組んでいる。著書に『幸せをはこぶ 天使のパン』(主婦と生活社)。 Gateau d'ange 北鎌倉 天使のパンケーキ