usami-colum-title

【エコ生活】第11回 野外キャンプ②

ライフスタイルアドバイザー
宇佐美総子

 何でも揃っている日常の生活から離れて、何もない自然の中に身を置くと、眠っている〝自分の野性〟が少しずつ目覚めてくるような気がします。
 現代の暮らしは、楽なほうへ楽なほうへと進んでいっていますが、あまりに便利すぎると、自然の中で生き抜く力を失ってしまいそうです。玄関の鍵もお風呂もエアコンも、スイッチひとつで操作できてしまう電気中心の生活は、もしも災害などでライフラインがストップしてしまったときに非常に困ってしまいます。
 オール電化が浸透して、火の使い方がわからない、マッチもつけたことがないという現代の子どもたちにとって、野外でのキャンプは火に親しむ絶好の機会です。焚き火をして、火の暖かさを感じたり、ダッチオーブン料理や燻製作りに挑戦してみたり……。お米を炊くのも直火でやってみると、最初は火の加減が難しいけれど、慣れてしまうと、短時間で〝ふっくらツヤツヤ〟のおいしいご飯が炊きあがるので感動がありますよ。

%e5%ae%9f%e7%81%af%e5%8f%b011%e6%9c%88%e5%8f%b7%ef%bc%bf%e5%ae%87%e4%bd%90%e7%be%8e%e3%82%b3%e3%83%a9%e3%83%a0%e3%83%bb%e5%86%99%e7%9c%9f
キャンプの1コマ。笑顔の長男・龍聖くん(写真提供/筆者)

 キャンプは水を汲んで運んだり、枯れた小枝や葉っぱを拾い集めて火おこしをしたり、何かと手間ひまがかかりますが、その不便さがあることによって、だんだんと工夫をするようになるので、自然とサバイバル能力が身についてゆきます。テントやタープの張り方ひとつをとっても、風向きや雨量、地面の状態、立地を考慮しなければならないので、そのときそのときの判断力、臨機応変さが求められます。回数を重ねるごとにレベルアップしてゆくので、あるものをうまく利用して、居心地よい空間が作れるようになれば、いざというときに困らない人になれます。
 最近は整備の行き届いたキャンプ場が増え、レンタル用品も充実しているので、手ぶらでキャンプも可能です。雨の日も楽しめる体験教室もあるので、いつでも思い立ったらキャンプへレッツ、ゴ~!

☆月刊誌『灯台』2013年11月号より転載


宇佐美総子 うさみ・ふさこ●ライフスタイルアドバイザー。ほかにも司会、モデル、カウンセラーなど多彩な顔を併せ持つ。豊富な経験から得た無添加・天然素材等の知識をもとに環境問題に取り組んでいる。著書に『幸せをはこぶ 天使のパン』(主婦と生活社)。 Gateau d'ange 北鎌倉 天使のパンケーキ