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【エコ生活】第9回海のゴミ

ライフスタイルアドバイザー
宇佐美総子

 これから暑い夏を迎えますね。私は海が大好きなのですが、実は21歳から7年間、江の島でライフセーバーをしていました。化粧品のポスターなど、モデルのお仕事をしながらだったので日焼けは厳禁。帽子に長袖、強力な日焼け止めを塗り重ねながら、朝9時から夕方5時まで監視を続けていました。
 私が担当していたのは江の島の岩屋海岸。ここは岩場なので、基本的には遊泳禁止。泳ぐ人は少なく、けが人の救護と潮溜まりの天然プールの監視が主なお仕事でした。
 監視場所から少し離れたところに、船着き場がありました。そこにはいつも河口から流れてきたゴミが溜まっていて・・・・・・。気になって仕方がなかったので拾い始めると、あまりにも多すぎて本当にびっくり! ゴミ拾いに夢中になるあまり、破片で手を切って、破傷風を治すための注射を受けに行かなければならなくなったことも、今では夏の、なつかしい思い出です。
 海岸では、ボランティアの人が定期的にゴミ拾いをする「ビーチクリーン運動」が盛んに行なわれていますが、花火大会のときのゴミの多さには本当に驚かされます。
 私は毎年、海岸で観賞できるいくつかの花火大会に行きますが、どこも終了後は、海岸から駅まで満員電車状態。とても電車に乗れるような状況ではないので、しばらく波打ち際で涼んでいるのですが、人が去った海岸はいたる所ゴミだらけ・・・・・・。敷きっぱなしのレジャーシート、空き缶、レジ袋に入ったゴミなどが散乱しています。
 海に生息するウミガメの胃袋からよく発見されるのが、プラスチックの小さな破片です。エサと間違えて漂着ゴミを食べてしまうことが原因ですが、このことはウミガメだけに限ったことではありません。
 海はみんなのものです。「海を汚さない」――そう意識するだけで行動は変わってくると思います。美しい海を取り戻していきたいですね。
☆月刊誌『灯台』2013年9月号より転載


宇佐美総子 うさみ・ふさこ●ライフスタイルアドバイザー。ほかにも司会、モデル、カウンセラーなど多彩な顔を併せ持つ。豊富な経験から得た無添加・天然素材等の知識をもとに環境問題に取り組んでいる。著書に『幸せをはこぶ 天使のパン』(主婦と生活社)。 Gateau d'ange 北鎌倉 天使のパンケーキ