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食に興味がわけば食は自然と進みます

管理栄養士
河谷彰子

 子どもの食事量は多すぎても少なすぎても気になりますね。少食の場合、その原因は食事に興味がないことが多いようです。
 興味を持たせるために、食事中はテレビを消すなど、食事に集中できる環境づくりを心がけてください。そして、食事に関するお手伝いをさせることも大切です。子どもの年齢に合わせてできることは任せましょう。さらに、野菜などを育てるのも食への関心を高める機会になります。
 また、食事はつまらないものと感じていたら、食は進みませんよね。子どもは噛む力が弱いため、食材をなかなか噛み砕けません。硬そうな食材は、小さめに切るなど工夫をしましょう。
 子どもは味覚も未発達なため、苦いもの、酸っぱいものは苦手ですし、香りが嫌いなものは食べたがりません。カレー好きの子には、苦手な野菜をカレーに入れるなど、子どもの好きな味で出してあげるといいでしょう。
 また、一緒に食べたい人がいることも大切です。家族と楽しく食事ができれば、自然と食欲もでてきます。そのためにも、食べたことやお手伝いができたことをほめてあげたり、子どもがうれしい、おいしいと感じる雰囲気をつくってあげてください。

食事量だけでなく食べ方にも気を配って!

 おかずだけ先に食べて、ご飯を最後に食べるといった「ばっかり食べ」をする子がいます。おかずだけを先に食べると、脂肪やたんぱく質のとりすぎになり、最後にご飯を食べようと思ってもお腹がいっぱいということにもなりかねません。ふりかけがないとご飯が食べられないという子も多く、塩分の摂りすぎが心配です。
 ご飯を食べておかずを食べて、ご飯を食べて味噌汁を飲んでといった、ご飯を中心にした食べ方は日本独特のものです。炭水化物とたんぱく質が合わさると味の相乗効果が生まれます。「一緒に食べるとおいしいんだよ」といった声かけをして、ご飯とおかずを交互に食べる習慣を身につけさせてあげてください。


炭水化物とたんぱく質が同時にとれる
餅入り豚の生姜焼き 

●材料(2人分)
豚肉(もも)薄切り・・・200g
おろし生姜・・・大さじ1/2
酒・・・20ml
醤油・・・10ml
砂糖・・・大さじ1
切り餅・・・2個
サラダ油・・・少量
万能ネギ・・・適量

作り方
 
①おろし生姜、酒、醤油、砂糖の調味液の中に豚肉を漬け、10分ほど漬けておく。

ポイント
豚肉には、糖質をエネルギーに変える働きがあるビタミンB1が多く含まれ、その量は鶏肉や牛肉の5~10倍になります。
時間短縮のポイント
おろし生姜は、市販のチューブ入りのものを使うと便利です。

②切り餅を縦に細長く4等分に切り分ける。
③①の肉を広げ、中に②の餅を入れて巻く。

おいしいポイント
餅と一緒にチーズを巻いてもおいしくなります。
ポイント
細切りにしたニンジンやインゲンを巻けば、野菜嫌いな子の苦手克服の機会にもなります。

④熱したフライパンに少量のサラダ油をひき、最初にふたをしながら、巻き終わりを下にして焼きつけ、転がしながら全体を焼く。
⑤食べやすい大きさに切って皿に盛り、ネギを散らす。

ポイント
餅が入っている分、ご飯は少なめでOK。
ポイント
子どもが小学校低学年ぐらいまでであれば、小さめに切るなど、食べやすいようにしてあげましょう。
ポイント
お弁当に入れる場合は、餅より野菜を入れたほうがおいしくいただけます。

●栄養価(1人分)
エネルギー・・・422kcal
たんぱく質・・・21.8g
脂質・・・20.6g
炭水化物・・・30.8g
食塩相当量・・・0.8g

☆月刊誌『灯台』2013年4月号より


河谷彰子 かわたに・あきこ●日本女子大学家政学部食物学科管理栄養士専攻卒業。筑波大学大学院体育研究科コーチ学専攻卒業。現在、(財)日本ラグビーフットボール協会―セブンズアカデミー栄養アドバイザー、慶應義塾大学非常勤講師、さくら整形外科クリニック管理栄養士などを務める。Jリーグチーム、ラグビーチーム、ジュニアアスリートなどをサポート。また講演などを通じ、スポーツをキーワードに食育活動を行なっている。