%e5%ae%9f%e5%86%99%e7%9c%9f%e2%91%a0

苦手な食べ物を作らない「デビュー戦」にひと工夫を

管理栄養士
河谷彰子

 子どもが苦手な食べ物の代表は、ピーマン・人参・トマトなどの野菜。料理では、野菜炒め・焼き魚などです。子どもが苦手な理由としては、「パサパサする」「苦い」「すっぱい」などがありますが、これは子どもの噛む力が未熟であったり、味覚が未発達なためです。
 苦手な食べ物を作らないためには、野菜や魚を食べ始める際の「デビュー戦」が大切です。硬そうな食べ物は噛み切れるように小さくカットしたり、トマトなどの噛み切りにくい皮はあらかじめむいておくといいでしょう。
 魚料理なら焼き魚に野菜あんをかけたり、ムニエルにした場合はホワイトソースをからませると、魚のパサパサ感が軽減して食べやすくなります。
 子どもと一緒に料理をすることも、食べようと思うきっかけになるひとつの方法です。今月紹介した料理なら、安全に注意しつつ、パプリカを焼いたり、人参をすりおろしてもらうことができるのではないでしょうか。
 また、野菜の苦手な子どもには、親子で一緒に野菜を育ててみるのも、野菜に親しむいいきっかけになります。
 切り落とした大根や人参の葉を、水を張った容器に入れて生長させれば、味噌汁などの具にして楽しむことができます。

「食べてみよう」と思う言葉かけを!
〝子どもが食べないから〟という理由で、子ども用の料理を別に作る方がいらっしゃいますが、その必要はありません。子どもも、その料理や食材に興味を持てば、大人と同じように食べることができるからです。
 たとえば、苦手な野菜を前にして食が進まない子どもに、「残さず食べなさい」と言うことも大事ですが、「野菜を食べると風邪を引きにくくなるよ」などの声かけをすると、子どもの〝食べてみよう〟という気持ちをくすぐることができます。また、大人が野菜をおいしく食べている姿は、子どものチャレンジ精神を刺激することにもなります。苦手な食べ物を作らせないためにも、ぜひ家族みんなで楽しい食卓を囲んでください。

カラフルで目にもおいしい
◇◇パプリカサラダ◇◇ 

●材料(4人分)
パプリカ(赤・黄)…各1個
アスパラガス…1束
【ドレッシング(作りやすい量)】
 玉ねぎ…1個
 人参…1本
 果物酢…100ml
 醤油…70ml
 砂糖…小さじ2
 アンチョビペースト…小さじ1
 ニンニク…少々
 胡椒…少々

--作り方--
①ドレッシングを作る。玉ねぎ・人参・ニンニクをすりおろし、果物酢・醤油・砂糖・アンチョビペーストと共に混ぜ合わせ、胡椒で味を調える。

おいしいポイント
◆一晩おいたほうが、玉ねぎの辛みもとれ、味がなじんでよりおいしくなる。
◆ドレッシングはマヨネーズと同量のプレーンヨーグルトを混ぜ合わせたものでもOK。

②パプリカの軸部分にフォークを2本刺し、コンロの上で回しながら直火で、皮が黒くこげるまで焼く(約7~10分)。
%e5%ae%9f%e5%86%99%e7%9c%9f%e2%91%a1

ポイント
よく焼いたほうがむきやすく、甘さが増します。

③氷水につけて周りの薄皮をむき、食べやすい大きさに切り分ける。
④アスパラガスは根元2cmを切り、根元のほうの硬い皮の部分をピーラーでむき、サラダ油(分量外)を薄くまぶす。グリルを強火で約2分予熱し5~6分焼き、返して2~3分焼き、食べやすい大きさに切る。
⑤切り分けたパプリカ・アスパラガスを皿に盛り、①をかける。

【栄養価(1人分)】
<サラダ>
エネルギー…30kcal
たんぱく質…1.7g
脂質…0.2g
炭水化物…6.7g
食塩相当量…0g

<ドレッシング大さじ2杯分>
エネルギー…15kcal
たんぱく質…0.6g
脂質…0.1g
炭水化物…2.8g
食塩相当量…0.8g

☆月刊誌『灯台』2013年11月号より


河谷彰子 かわたに・あきこ●日本女子大学家政学部食物学科管理栄養士専攻卒業。筑波大学大学院体育研究科コーチ学専攻卒業。現在、(財)日本ラグビーフットボール協会―セブンズアカデミー栄養アドバイザー、慶應義塾大学非常勤講師、さくら整形外科クリニック管理栄養士などを務める。Jリーグチーム、ラグビーチーム、ジュニアアスリートなどをサポート。また講演などを通じ、スポーツをキーワードに食育活動を行なっている。