実☆全体写真

家族一緒の食事でコミュニケーションを図ろう

管理栄養士
河谷彰子

 政府調査によると、約40年前は1日3食の計算で1年1095回の食事のうち、家族で一緒に食卓を囲むのは700~800回もありましたが、現在は300回以下になっています。
 共働き世帯が増え、子どもは塾や習い事など、それぞれの生活リズムが合わなくなった結果でしょう。しかし子どもにとって食事中のコミュニケーションは大切であり、しつけの場でもあります。
 箸、茶碗の正しい持ち方、箸の使い方などの基本マナーに始まり、ご飯・おかず・汁物を順番に食べる三角食べなどの食べ方のマナーも、一緒に食べながら教えてもらいたいと思います。日本の食事バランスの良さは食べ方にもあるので、日本の素敵な食文化を伝承していきたいですね。
 マナーを教えることは、なかなか根気が必要ですが、小さいときに同じことで何度も注意された経験があると、我慢強く、切れにくい子どもになるという調査結果もあります。さらに、8歳を超えてからのしつけには、3倍のエネルギーが必要だとも言われています。料理に凝ることはありませんが、休みの時期などを利用して、家族全員で食卓を囲む機会を設けることで、コミュニケーションをとってみてはいかがでしょうか。しつけ以外にも、好き嫌いの克服にもつながりますよ。

料理の準備、後片付けなどにも参加させて会話をしましょう

 トップアスリートのなかには、食事の時間をコミュニケーションの場として大切にしている人が多くいます。後輩に何か伝えるときは、食事に誘うのです。後輩も、ミーティングより、食事に誘われたほうが、あまり気構えることもなく、先輩の話を前向きに受け止められるようです。
 最近は、コミュニケーションが不得意な若者が増えていると指摘する有識者もいらっしゃいます。その要因の1つに、子どものころ大人と一緒に食事をする機会の少ないことをあげられています。
 家庭では、食事の時間のほか、後片付けや料理の準備に参加させるなどして、親子間のコミュニケーションを図るのも良いですね。

簡単! みんなで楽しむ
手巻き寿司 

■材料(4人分)
○米…3合
○寿司酢
 米酢…50cc
 砂糖…30g
 塩…15g
(または市販の寿司酢 大さじ6)
○焼きのり…8枚
○白ごま…小さじ1
○具材
・納豆1パック+オクラ4本
・シーチキン1缶+かいわれ大根10g+マヨネーズ大さじ1
・マグロ100g+アボカド1/2個
・卵焼き
(卵2個・砂糖小さじ1・だし)
・カニかま2本+きゅうり1本+マヨネーズ大さじ1
・大葉…6枚
・梅干し…2個 など
わさび・醤油はお好みで

■作り方
①寿司飯を作ります。米は硬めに炊き、ボウルに移す。溶かし合わせた寿司酢を振り混ぜ、切るようにして合わせる。白ごまを振りかけ、うちわであおいで水分を飛ばす(扇風機でも可)。

具材の作り方ワンポイント
・オクラはサッとゆでて小口切りにする。
・マグロやアボカドは1cm角に切るなど食べやすいサイズにする。
・きゅうりは千切りにする。
・梅干しはペースト状にする。
・具材は何でもOK。色々な具材や組み合わせを楽しみましょう。

②器に準備した具材を並べる。

手巻き寿司の巻き方
実写真①
(1)のりを上の写真のように切る。
実写真②
(2)切ったのりの一番大きい角度の角を手の平の中心にくるようにして持ち、ご飯と具をのせる。
実写真③
(3)上の写真のように包み込むようにして巻く。

●栄養価(1人分)
エネルギー481kcal
たんぱく質22.7g
脂質13.7g
炭水化物68.1g
塩分相当量5.4g

☆月刊誌『灯台』2013年8月号より


河谷彰子 かわたに・あきこ●日本女子大学家政学部食物学科管理栄養士専攻卒業。筑波大学大学院体育研究科コーチ学専攻卒業。現在、(財)日本ラグビーフットボール協会―セブンズアカデミー栄養アドバイザー、慶應義塾大学非常勤講師、さくら整形外科クリニック管理栄養士などを務める。Jリーグチーム、ラグビーチーム、ジュニアアスリートなどをサポート。また講演などを通じ、スポーツをキーワードに食育活動を行なっている。