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食と生活習慣の改善で子どもの肥満対策を

管理栄養士
河谷彰子

 現在、肥満の子どもは、30年前の約3倍に増えています。病院を訪れる肥満の子ども(6~15歳)のうち、1割は糖尿病、4割は脂肪肝、5~6割は高脂血症と診断されています。
 子どもの肥満が好ましくないのは、①大人の肥満につながりやすい(その割合は60~80%)、②子ども時代に、生活習慣病になりやすい、③運動能力が劣りやすく、走ったり、跳んだり、また持久力が必要な運動が苦手になる、④太っていることがいじめや不登校の原因になることがある、などの理由からです。
 年代によって脂肪の増え方は違います。思春期以降は1つ1つの脂肪細胞が大きくなるのに対し、乳幼児期は脂肪細胞数が増えます。大人になっても脂肪細胞数は減らないため、子どもの肥満は大人の肥満につながりやすいのです。肥満体質にならないためにも、子どものときから脂肪細胞を増やさないことが重要です。
 子どものときに、甘いものや脂っこいものをよく食べていると、大人になっても好んで食べることが多く、生活習慣病になるリスクが高くなります。太る原因のうち遺伝は25~30%、残りは生活環境ともいわれています。離乳食以降の肥満は親の責任といわれるのはそのためです。家族みんなで、食と生活習慣に気をつけたいですね。

子どものダイエットは体重維持を目指す!

 子どものダイエットと大人のダイエットには違いがあります。子どものダイエットに必要なことは、体重を落とさず体重維持を目指すことです。肥満の子どもは体重が増え過ぎないように注意していれば、背が伸びるにしたがって、自然と理想の体型に近づくことができます。
 また体重維持に運動は欠かせません。子どものころから外遊びなどで体を動かす楽しさを経験することは、将来の肥満防止にも役立ちます。 
 最近の子どもたちは外遊びをすることが少なくなったといわれます。お子さんの外遊びが少ないようなら、親が子どもを連れ、友だちを誘って公園やアスレチック場に行ってみてはいかがでしょう。

豆腐でふっくら
低脂肪ハンバーグ 

■材料(4人分)
○合いびき肉…150g
○木綿豆腐…150g
○玉葱…1/2個
○パン粉…大さじ5
○卵…1個
○塩…小さじ1/2
○こしょう…少々
○オリーブオイル…大さじ1
○小麦粉…適量
○ケチャップ・付け合わせの野菜…適量

■作り方
①木綿豆腐を鍋に入れ、中火にかけながら数本の菜箸でかき混ぜ崩す。水気が出てきたら、ざるにあけ、水気を切る。
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②玉葱をみじん切りにし、熱したテフロン加工のフライパンにオリーブオイルを引き、弱火でよく炒める。
③ボウルにひき肉、粗熱をとった①・②・パン粉・卵・塩・こしょうを入れて、よくこねる。
④こね合わせた③を小判形や円形など食べやすいサイズに成形する。
⑤④の周りに小麦粉を付けて、中火にかけたテフロン加工のフライパンで蓋をして焼き色がつくまで焼く(蓋をなるべく開けない)。
⑥上面の色が変わってきたら(4~5分)、ひっくり返し、脂が出ていたら拭き取る。もう片面も焼く(約4分)。

おいしいポイント
◆何度も蓋を開けると、水分が蒸発してしまうため、蒸し焼きにするためになるべく蓋を開けないようにします。
◆テフロン加工のフライパンを使用して蒸し焼きにすることで、油の使用量を控えることができます。
◆豆腐の代わりに、おからをそのまま入れてもOK。
◆豆腐を使わずに、合いびき肉を鶏ひき肉に代えるだけでも、脂質を抑えることができます。

●栄養価(1人分)
エネルギー194kcal
たんぱく質12.4g
脂質12.0g
炭水化物8.0g
塩分相当量0.9g

☆月刊誌『灯台』2013年9月号より


河谷彰子 かわたに・あきこ●日本女子大学家政学部食物学科管理栄養士専攻卒業。筑波大学大学院体育研究科コーチ学専攻卒業。現在、(財)日本ラグビーフットボール協会―セブンズアカデミー栄養アドバイザー、慶應義塾大学非常勤講師、さくら整形外科クリニック管理栄養士などを務める。Jリーグチーム、ラグビーチーム、ジュニアアスリートなどをサポート。また講演などを通じ、スポーツをキーワードに食育活動を行なっている。