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あれこれ身につく絵本の読み聞かせ

灯台編集部編

「絵本読んで~」と子どもにねだられたらぜひ、「チャンスだ!」と思ってください。なぜなら、絵本の読み聞かせを通して、子どもに教えられることがたくさんあるからです。そんな絵本の読み聞かせの魅力、ご紹介します。

絵本の読み聞かせって本当にいいの?

 子どもにとって、ママやパパに絵本を読んでもらうのは何よりの楽しみです。最近では、そのメリットが注目されています。 
 たとえば、たくさんの絵本に触れることで、子どもの聞く力や理解する力、想像力を育てることができます。
 まだストーリーを追うのは難しいという小さな子どもにも、もちろん効果はあります。
 登場人物が朝起きてママに向かって「おはよう」と言ったり、お友だちと別れるときに「バイバイ」と手をふったり、食事の後に歯磨きをするのを見て、聞いて、まねる。子どもは絵本のストーリーや絵をまねることで、生活習慣を学ぶことができます。
 1冊の絵本であればほんの数分間、時間を共有するだけで、読み手と聞き手のコミュニケーションを親密にもしてくれます。普段、仕事などで、子どもと接する機会が少ないというパパにこそ、おすすめです。
 子どもが楽しみながらさまざまなことを学べる、絵本の読み聞かせ。活用しない手はありません。何歳から始めても大丈夫。ぜひ普段の育児に積極的に取り入れてみてください。

どんな絵本を選べばいいの?

 子どもが自分で絵本を選べるなら、選ばせてあげましょう。まずは自分から興味を持って絵本と接することが大切です。親が気に入らない絵や物語でも、決して否定せず、受け入れてあげましょう。親がすすめたい絵本は、その後に読んであげればいいのですから。大事なことは親子で楽しむことです。


子どもの成長に合った絵本とは

0歳前半~
 絵本に慣れさせるころ。赤ちゃんの目にも識別しやすい、はっきりした色、シンプルな形が描かれた絵本がおすすめ。穴があいていたり、布が貼ってあったりする「しかけ絵本」も赤ちゃんを引きつけます。
0歳後半~
 なめたり、自分でめくったりして絵本で遊ぶようになるころ。丈夫で安全なものを選びましょう。また、子どもの身近にあるものが描かれていると、喜んで絵本を指さすことも出始めてきます。
1歳~
 絵本にストーリーがあることに気づくころ。簡単なストーリーの絵本にも興味を持ちます。言葉は少なめで、軽快に読み進められるものがよいでしょう。
2歳~
 あいさつや着替えなどの生活習慣をトレーニングし始めるころなので、生活習慣をテーマにしたものもおすすめ。
3歳~
 少し長い話もじっくり聞いていられるようになるころ。ストーリーがおもしろいものを。
4・5歳~
 想像力が豊かになってくるころ。絵本の中の登場人物の気持ちになって、楽しんだり、悲しんだりができるように。おとぎ話や民話なども、楽しめるようになってきています。


絵本に興味がない子どもに読み聞かせをするときのコツ5

1 生活習慣とセットに
読み聞かせを、寝る前、おやつの後など、毎日の生活習慣とセットにしましょう。拒否反応がなくなってきます。

2 人形やぬいぐるみを活用して
人形やぬいぐるみを活用しましょう。「さあ、始めるよ!」と人形に言わせると、子どもの興味を引くことができます。ただし、多用はしないこと。最初と最後のあいさつで使う程度で。

3 表情が見える姿勢で
親子で隣り合って座る姿勢がベスト。子どもが絵本を楽しんでいるかどうか、表情をよく見て、好きな本を見つけます。

4 ストーリーに子どもを登場させる
登場人物の名前を子どもやお友だちの名前にして読むと、子どもの興味を引くことができます。

5 好きなものが出てくる絵本を
りんごやお菓子などの食べ物、車や電車などの乗り物、虫や動物など、子どもが好きなものが出てくる絵本を選んでみましょう。

「どう読んだらいいかわからない」と悩むパパに……

 ママに絵本を読んでもらう機会が多い子どもは、パパの、ママと比べて大きな手、ごつごつした指が絵本をめくるのを見ると、ドキドキ、ワクワクするものです。怪獣や鬼の声などはパパのほうが迫力があるかもしれません。照れずに登場人物になりきって読んであげましょう。

☆月刊誌『灯台』2012年1月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載