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知っておきたい子どもの熱中症対策

灯台編集部編

近年、ますます増加傾向にある熱中症。ときには死に至ることもある怖い病気ですが、正しい知識があれば防ぐことができます。予防法と発症してしまったときの対処法を確認しておきましょう。

子どもは大人よりも注意が必要! しっかりと観察&ケアを

 熱中症とは、暑さによって体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温調節などの機能がうまく働かなくなったりして、体に異変を来した状態をいいます。
 子どもの場合、大人より体温調節機能が未熟なうえ、のどの渇きや暑さなどを上手に訴えられないこともあるので、特に注意が必要です。予防策を講じ、常によく観察して、子どもの体調に異変がないか気を配りましょう。
 熱中症というと屋外で発症するイメージが強いかもしれませんが、実は発症数の3割強が住宅の中で起きています。また、外出先においても、屋内で多く発生しています。温度だけでなく湿度などの影響も受けるので、どんな環境が熱中症を引き起こしやすいのかを知り、しっかりと対策を立てましょう。

0~6歳の子どもの熱中症発生場所
男女ともに、住宅での発症数が3割以上。屋内でも十分に注意が必要です。
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『熱中症患者速報 平成25年度報告書』より一部改変
※小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計は必ずしも100にはなりません。

【 熱中症を予防するには? 】

熱中症にならないために注意すべきポイントをまとめました。

●屋外では
気温35℃以上のときは屋内で過ごすのが理想ですが、やむをえないときは以下の点に注意しましょう。

(1)ときどき日陰などで休み、こまめに水分をとる
欲しがらなくてもこまめに水分補給を。おしっこの量が少ないときも要注意。

(2)照り返しや輻射熱(※)の強い場所を避ける
子どもは背が低く、大人より照り返しの熱を受けます。
おんぶや抱っこも体が密着して熱くなるので注意しましょう。
(※高温の壁などから放射によって伝わる熱)
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(3)吸汗性の服を着せる
綿などの吸汗性素材は服の表面から汗が蒸発しやすく、体温を下げるのに役立ちます。熱を吸収する黒い服は避けましょう。

●屋内では
室温28℃、湿度60%を超えないよう、エアコンや扇風機などで調節を。すだれやカーテンなども、外からの熱を遮ることができ、効果的です。
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●車の中では
たとえ数分でも、子どもを車内に置いていくのは絶対にやめましょう。また、エアコンが利いていても後部座席には届いていないこともあるので注意が必要です。

●夜間は
夜も、温度・湿度に十分注意しましょう。睡眠中は水分補給できないので、眠る前に水分を与えましょう。
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【 熱中症にかかってしまったときは? 】

●応急処置
①涼しい場所へ移動し、体を冷やす
木陰やエアコンの利いた部屋に移動し、服を緩めたり、体に水をかけて扇いだりして体を冷やします。イラストのように太い血管のある部位を、濡れタオルなどで冷やすと効果的です。
②水分を補給する
冷たい水を与えます。大量に汗をかいた場合は、子ども用イオン飲料なども理想的。一度に飲ませると吐くことがあるので、少しずつ飲ませましょう。
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●こんな様子が見られたら要注意!
・水分を欲しがる、おしっこの量が少ない、元気がないなどの場合は、熱中症の恐れがあります。すぐに応急処置をしましょう。
・汗やおしっこが出ていない、ぐったりしている、吐き気・嘔吐・けいれんがある、高体温、意味不明なことを言うなどの場合は、症状が深刻になっています。すぐに応急処置をし、救急車を呼びましょう。

☆月刊誌『灯台』2014年7月号「ヤング・ミセス・プラザ」より転載